昨日から開催された『第25回大阪クイーンズオープン』は、初日からトップシード組が続々と敗者側にまわるなど、エキサイティングなドラマを繰り広げた末に、先ほど25代目クイーンが決定した。
予選からエキサイトした大会だった。今年の女子は今回で3戦目となるが、前戦の『全日本女子プロツアー第1戦』のファイナルカードが予選勝者最終で実現し、工藤孝代が見事リベンジを果たす格好で河原千尋を敗者側へ追いやって自身の通過を確定させた。工藤はその前の回転では開幕戦の『関西レディースオープン』覇者である栗林も下しており、着実に伸ばしている地力をあらためて示した格好となった。
を破り、自身初となるプロ公式戦準決勝へ進出。この時点で昨年の日本ランキング1位、2位、4位を倒したことになる。次に迎えたランキング3位の野内の前に敗れて終了となるも、戦闘力の高さを十二分に披露して、シーズン後半に期待がかかる状況に。
その野内のファイナルの相手は、準決勝で梶谷を下した栗林。前出の通り予選では工藤に敗れるも、敗者側3ゲームを失点計3という圧倒的なスコアで勝ち上がってきた。また決勝日もここまでの3試合で21得点に対して失点は僅か7点。全体に競り合うゲームが多く展開された中、1人涼しげに勝ち上がってきた印象だった。そしてファイナルはシーソーゲームを展開した中盤から、栗林が一気にゴールを駆け抜ける形でフィニッシュ。
こうして栗林が今期2度目の戴冠に笑顔を咲かせて大会は閉幕した。「ミスが多かったのでまた練習してきます」と控え目に語った栗林だが、出産から本格復帰を果たして早々の2勝目はあっぱれの一言。これでここまで栗林、河原、栗林と並んだ女子タイトル戦線。次戦は6月21-22日に埼玉で開催される『全日本女子プロツアー第2戦』となる。激しく動く勢力図の中で、誰が突き抜けるのか興味深い。
大会ベスト4。左から3位タイ・梶谷景美、準優勝・野内、優勝・栗林、3位タイ・藤田
そして最後に、この大会(2012年までは『全日本女子ナインボールオープン』)の今年までの10開催のクイーンを今日の栗林からさかのぼって紹介して締めとしたい。2014年・栗林、2013年・夕川、2012-2010年・河原(大会3連覇)、2009-2008年・栗林(大会2連覇)、2006年・梶谷、2005年・
Akira TAKATA.