オシャレな遊びとして、生涯にわたって付き合える趣味として、競い合いながら上を目指すインドアスポーツとしても楽しめるビリヤード。その幅広く奥の深い世界と魅力を、6回に渡って「ビリヤード場」「レッスン」「コミュニケーション」「イベント」「トーナメント」などのテーマごとに紹介していきます。ビリヤードをこれから始める、また始めたばかりの方は、ぜひ良きビリヤードガイドとして、既にビリヤードが大好きなプレイヤーの皆さんは、新たな魅力を発見する気付きの機会として下さい。Enjoy more billiards!!
春4月は新たなスタートの季節。ビリヤードに興味を持って、これから始めてみようという方もたくさんいらっしゃることでしょう。全国各地、ビリヤードをプレーできる環境は様々にありますが、そんな方々が、「よし!」と思い立ってまず真っ先に目指す場所と言えば、やはりビリヤード場でしょう。
すでにビリヤードを趣味や競技として楽しんでいるプレイヤーなら、自分が普段からプレーしているお店やトーナメントで訪れるお店があって、ビリヤード場のことはもちろんよく知っています。生活環境や自分がビリヤードを楽しむスタイルに合わせてホームのお店を見付けて、そこで仲間達とプレーを楽しむ。充実したビリヤードライフの基本ですね。では、まだビリヤード場デビューを果たしていない皆さんは、ビリヤード場と聞くとどんなイメージを持つでしょうか?
ということで、第1回目のテーマはズバリ「ビリヤード場に行こう!」。現在日本全国にはアミューズメント系 の複合施設から何十年も続くアットホームな老舗店までたくさんのビリヤード場がありますが、ここでは、ビリヤード場とはいったいどんな場所で、何ができて、なぜ楽しいのかを、わかりやすく紹介していきましょう。
今回の企画に協力していただいたのは、全国の大都市圏を中心に、数多くのビリヤード場を展開する『(株)バグース』。本格的な設備と様々なアミューズメントを揃え、さらに食事やパーティなども楽しめる「オール・イン・ワン」なビリヤード場をモデルにして、ビリヤード場の雰囲気、プレーするための設備から、インストラクターによるレッスンなど、ビリヤード場が、プレイヤーに快適な時間を過ごしてもらうために用意しているサービスをピックアップしていきます。そして、これで予習が済んだら、ぜひ仲間を誘ってビリヤード場へGOです!
北海道から沖縄まで、プレーすることに特化した競技志向の専門店、ダーツやカジノなどと一体となったアミューズメントバー形式のお店、複合施設の一角にあるもの……。現在、日本全国には様々なタイプのビリヤード場が存在しますが、これはビリヤードがシチュエーションや嗜好に合わせて楽しめる懐の深いスポーツであり、ゲームであることを示していると言えるでしょう。中でも「スタイリッシュでカッコ良い」は、プレーするしないに関わらず、多くの方々がビリヤードに対して抱いている代表的なイメージではないでしょうか。
仕事や学校終わりだったり、のんびり過ごせる休日なんかに、大好きなビリヤードをプレーして充実した時間を過ごす。これを提供するための施設がビリヤード場で、日本全国にある全てのお店の基本はここにあります。でも、テーブル台数の少ない小規模店からバグースのような大規模店まで、近年はビリヤードをメインコンテンツとしながら、訪れるお客さんのニーズに合わせたり、お店のコンセプトを明確に打ち出したりしながら、「ビリヤードができるだけじゃない」空間を提供しているビリヤード場も多いんですよ。
例えばバグースなら、写真のようにオシャレで雰囲気もあるアミューズメントスポットでありつつ、定期的にビリヤードイベントを開催したり、スポーツとしてアマチュアプレイヤーのための大会や、プロトーナメントを行ったりと、デートから真剣勝負までに対応するオールマイティ空間になっています。ざっくり分けると、ビリヤード場には、スポーツとして楽しむ、アミューズメントとして楽しむの2つがあって、ここがそれぞれのお店の個性が出る部分です。
ということで、まずは色々なビリヤード場を訪れて、自分のフィーリングに合った空間を見付けてみてください。
ビリヤード場は時に真剣に、時に楽しくビリヤードをプレーする場所。どんなプレイヤーにも快適にプレーしてもらえるように、ビリヤード場では、より良い環境と設備が整えられています。もちろん仲間達とワイワイやりながらプレーするのも楽しいですが、ビリヤードを真剣にプレーしてみると、繊細さや精密さが必要なスポーツであることも実感できると思います。そんな時に重要となるのがテーブルやキュー、ボールやチョーク、ラックシートに至るまでの道具。ビリヤード場はココに大きなこだわりを持ってプレイヤーを迎えているのです。
スポーツであってもアミューズメントであっても、ビリヤードがテーブル上でキューを使って手球を撞き、的球をポケットするスポーツ& ゲームであることに変わりはありません。そして、一番大事なこのビリヤードをプレーするための設備は、基本的に全てお店が全て準備してくれています。
ビリヤード場のデフォルトは、何も事前に準備しなくても、思い立った時に誰でもすぐにプレーできる状態になっていること。そしてその設備のクオリティは皆さんの想像以上に高く保たれているのです。
バグースの場合は、テーブル(ブランズウィック)、ボール(アラミス)、ハウスキュー(三木)の全てが世界のトップブランドで統一され、メンテナンスされています。簡単に言えばいつでもピカピカでそのままプロトーナメントが開催できるレベル。ビリヤード場は、一般に開放されている他のスポーツ施設の中でもトップクラスのハイクオリティ環境でプレーできる場所なんです。
たとえ遊びであっても、プロがプレーするのと同じフィールドで本物が体験できる。手軽でカジュアルな側面もあるビリヤードですが、専門店のビリヤードへの愛情とコダワリはハンパないということで、後は現場で確認してみることをオススメ致します。
完璧にメンテナンスされた道具と共に、ビリヤード場でプレイヤーが大切な時間をより楽しめるように出迎えてくれ、ケアしてくれるのがお店のスタッフ。バリバリのトッププロであったり、ビリヤードプレイヤーで一緒にプレーしてくれるスタッフだったり、ビリヤードはプレーしないけれども接客のプロフェッショナルだったりとこちらも色んなタイプがありますが、共通するのは、お客様により良いサービスと居心地の良い空間を提供することを常に基本としているところです。
ビリヤード場のスタッフは、お客様とコミュニケーションを図りながら、プレー環境を最適な状態に保ちつつ、ビリヤードを楽しんでもらうのが基本的なお仕事。
写真はバグースに所属するスタッフの皆さんですが、ビリヤード場ではほとんどの場合、もし初めて訪れてゲームのルールやプレーの仕方がわからなくても、こんな感じの笑顔でわかりやすく、色んなことを教えてくれます。ビリヤード場とは、ただテーブルを貸しているだけではなく、プレイヤーに応じてタイムリーでプロフェッショナルなサービスも受けられる場所なのです。
ビリヤード場へ行ったら、スタッフとのコミュニケーションもぜひ。きっとどんどんビリヤードがわかって、できるようになって、面白くなっていき、ビリヤードライフが自分の一部になることでしょう。
思い通りに的球をポケットできた時の快感や思わぬボールの動きで⑨が入って勝利した時の驚きと喜びなど、少しプレーしただけでも、なかなか日常では味わえない体験ができるビリヤード。でも、そこから一歩進んで上手くなるためにプレーするようになると、その奥深さを知り「ビリヤードって難しい」と思う時が来るでしょう。そんな時に頼りになるのが、基本から応用までをレクチャーしてくれるインストラクターの存在。思った時に自分のレベルに合ったアドバイスやレッスンが受けられるのもビリヤード場の魅力の一つです。
ビリヤード場がビリヤード場たるゆえんの一つが、どうせやるならやっぱり少しでもカッコ良く上手くプレーしたいと思った時に、それを手助けしてくれて、導いてくれる存在がいること。スタッフだったり、所属プロだったり、お店で知り合った上級者だったりと状況は様々ですが、間違いなく言えるのは、ビリヤード場には、楽しい時間を過ごしながらもプレイヤーとして成長していく環境が整えられていることです。
例えばバグースには現在、日本プロポケットビリヤード連盟(JPBA)に所属するプロを中心に10名のプロインストラクターがいて、各店舗を巡回しながら、無料のワンポイントレッスンからマンツーマンレッスンまでを行っています。
上左の写真は『バグース新宿西口店』での一コマですが、後藤田佳奈プロが、初めてビリヤードをしにきたカップルにビリヤードの基本を教え、その成果が女性のブレイクショットにすぐさま現れた場面。そして上右が、西尾祐プロがハイテクを駆使して、より専門的なプレイヤーの解析レッスンをしている場面です。
ここ数年の間に、ビリヤード場ではこのように積極的に様々な形でレッスンをしていく動きが活発になっているんです。
ライバルとの真剣勝負、上達のために1 人黙々と続ける練習、友達や同僚を誘って飲みながら、彼女とのデートコースの一つとして……。ビリヤードで充実した時間を過ごすシチュエーションにも色々ありますが、そんな時にあると嬉しいのがビリヤード場の中で喉の渇きを潤し、お腹を満たすことができるサービス。オーナーが淹れる珠玉のコーヒーから、クラフトビールや本格イタリアンなどが楽しめるお店まで。ココにコダワリを持つビリヤード場も最近どんどん増えています。
ここまででビリヤード場の色んな側面を見てきましたが、最後に、「最近のビリヤード場はここまで来てるんです!」ということで、取材にご協力いただいたバグースの「オール・イン・ワン」な部分をピックアップしてみましょう。
プレー環境から道具、スタッフにインストラクターまで、ビリヤード場で重要とされる全ての部分のクオリティにこだわって、本格派プレイヤーの間でも人気を高めてきたバグースですが、アミューズメントな方向にもかなりこだわっています。
まずは左の写真がバグースで提供されるフード&ドリンクの一部で、こんな料理達とともにバグースの空間でビリヤードやその他のアミューズメントも楽しめる「パーティプラン」が最近かなり人気なんだそうです。このパーティ、大人数の貸し切りパーティから最少4名から可能なプライベートパーティまでに対応していて、結婚式の二次会から急な飲み会なんて時まで、かなり使える感じになっています。そう、ビリヤード場ってここまで来ているんです。
さて、そろそろビリヤード場に行ってみたくなったんじゃないでしょうか? 第1回目はココまでにしますので、皆さん行ってらっしゃい!
現在バグースでレッスンを行っている10 名のインストラクターが、フォームのこと、ストロークのことはもちろん、アイテムやビリヤードのルールやゲームなど、ビリヤードに関する様々な質問に対して、明快に一発回答します。その第1 回目は初心者の誰もが思うこんな質問です。
フォームチェックがしやすいのが短い距離のストレートの配置の練習で、始めの内はボールが落ちたかどうかよりも、正しいフォームで構えられているかの方が大事です。正しいフォームを覚えたいという方はBagus インストラクターレッスンをぜひご利用下さい!
たくさんビリヤード場に足を運ぶのが一番です! 練習するならテーブル上に的球を散らしてから、全てフリーボールでポケットに向かっ て真っ直ぐにセットして色んな場所からストレートショット! 飽きずにゲーム感覚でできてとてもためになる練習ですよ。
レッスン店舗: バグース 錦糸町店/ バネバグース 渋谷宮益坂店/ バグース 所沢店
まず毎回同じフォームで撞けて、できるだけキューを真っ直ぐに振れるようにしていきましょう。その時には、手球をセンタースポットに、そこからサイドポケットに向かって1ポイント離したところに的球を置いたストレートショットで練習すると良いですね。
初心者の方はまずは型(あえてフォームと言わず型)の習得に励みましょう。型がある人が、独自で成長して行くことを「型破り」、型を持たずに破天荒なことをしようとするのは「型なし」です。まずは理に適った動きをプロに教わるのが1 番の近道だと思いますよ!
このコーナーでは、皆様からの質問を募集しています。初級者から上級者までどんな質 問でもOK ! バグースインストラクターの皆さんが、ピンポイントで回答します!
ご質問はコチラまで ►cues@bab.co.jp
Hospitality & Entertainment をコンセプトに、ビリヤード、ダーツ、カラオケ、ネットカフェ、レストラン、シミュレーションゴルフなど様々なアミューズメントを幅広い層に向けて提供している人気のエンターテインメント空間。現在大都市圏を中心に、ビリヤードがプレーできる店舗を全国27ヵ所で展開中。(2017年3月31日現在)