寬仁親王牌 第51回全日本選手権大会
男子優勝・高野智央
11月25日(日)に最終日を迎えた日本最高峰のビリヤードトーナメント『第51回全日本選手権大会』。この日は男女ベスト16戦から決勝戦までが行われ、男子テンボール決勝で、栗林達(JPBA)を11-6で下した高野智央(JPBA)が初優勝を果たした。JPBA勢の優勝は、2011年にWPAランキング対象のトーナメントとなってからは初、JPBA勢としては13年ぶりのタイトル奪取となった。
男子準優勝・栗林達
高野の初戦の相手は昨年の優勝者で、すでに2度全日本を制しているフィリピンのヨハン・チュア。11ラックの試合は序盤から競り合いながら進み、一時6-8とリードを許した高野だったが、ここから同点に追い付くと3連続マスワリでフィニッシュし11-8で見事に勝利。
続くベスト8戦では、飯間智也(JPBA)に0-5とスタートダッシュを許したが、ここから粘り強くチャンスを拾って1-6ビハインドから一気に逆転を果たし、飯間の反撃も押さえて11-7でベスト4へ。
男子ベスト4。左から3位タイ:柯秉中(台湾)、栗林、高野、3位タイ:カルロ・ビアド(フィリピン)
準決勝ではベスト16戦で4-10から高橋邦彦に大逆転勝ち、続くベスト8戦でも今大会で台風の目となったボスニアの17歳、サンジン・フェリバノビッチを逆転で下した台湾の柯秉中と対戦。この試合でも当たっているブレイクも武器に中盤から一気にポイントを伸ばして11-5で勝ち、JPBA男子としては2014年の大井直幸以来の決勝に進出した。
決勝戦の相手は、ベスト16戦から順に、土方隼斗、鄭?軒(台湾)とヒルヒルの激闘を演じ、準決勝では現WPA世界ランキング3位のカルロ・ビアド(フィリピン)を撃破して、自身2007年以来となる2度目の全日本決勝に勝ち上がってきた栗林達。激闘を続けてきた2人の試合は6-6の中盤まで競った展開となったが、ここからスーパーショットも絡めながら5連取を果たした高野が、23年ぶりとなった日本勢同士の決勝対決を制し、名誉ある全日本選手権者の仲間入りを果たした。
女子ベスト4。左から3位タイ:パク・ユンジ(韓国)、優勝:史天琪(中国)、準優勝:リム・ユンミ(韓国)、3位タイ:魏子茜(台湾)
なお、女子ナインボールでは残念ながらベスト16戦でJPBA勢が全て敗退。決勝戦は中国の史天琪と韓国のリム・ユンミの対戦となり、史がリムを9-8で下して初優勝を果たした。
第51回全日本選手権大会、男女決勝戦は27日(火)に
CBNTで速報版を配信開始。また12月10日(月)発売のCUE'S1月号でも、詳しくお伝えする予定ですのでお楽しみに!