@キャノンボール大森
先々月、キャノンボール大森にて、
土師理恵子(はじりえこ)プロ主催のレディーストーナメントが開催された。参加者は26名、うちプロが6名。
受付をする土師プロ
告知用ポスター
試合前に参加者全員で集合写真を撮影
プロと、公式戦でタイトルを獲ったことのある人が6セット、それ以外はすべてのレベルで5セットという、ハイレベルなトーナメントだ。3ポイントルールこそないものの、プッシュアウトあり、スリーファールありの予選ダブルイリミネーション、ベスト16からの決勝はシングルイリミネーションというフォーマット。
今年3月に同所にて行われたレディーストーナメントでは、C級3セット、B級4セット、A級5セット、プロ6セットというハンディだったが、それよりもより上級者向けとなった。
多数の参加者がジャンプキューを持参しているという、C級も参加可能なハウスのBC戦とはちょっと違った、強者ぞろいのイベントだ。アマチュアでも、公式戦で活躍している丸岡文子、荒木愛らも参戦。熱戦が繰り広げられた。
9台を使ってトーナメントを進めていく
ジャンプで先球をポケットする人、これ以上ないというほどのセーフティをしてくる人、あわや手球場外の超ハードブレイクをする人など、女子の試合とは思えないほどの見応えのあるトーナメントだった。
決勝戦は、ビリヤード相馬の荒木愛とホームであるキャノンボール大森の市橋礼子、アマチュア同士の対戦となった。
5-1で荒木が市橋を抑え、荒木愛が優勝、市橋礼子が準優勝で幕を閉じた。
優勝はビリヤード相馬の荒木愛(右)、準優勝はキャノンボール大森の市橋礼子(左)
試合待ちの人たちが集まるテーブルでは、"カイルン"や"14-1"など、難易度の高いゲームの話題が。女性プレーヤーの間でこういった会話が出るのは、やはりハイレベルなレディーストーナメントだからこそだろう。
また、レディーストーナメントならではの光景として、あしながおじさん(常連さんや土師プロのレッスンを受けている人)からの差し入れも。バナナやプリン、チーズタルトなどがテーブルに並ぶ。女子トーク(ここでは球の話がほとんど)を繰り広げながら、デザートをほおばる。
女子にはうれしいデザートの差し入れ
キャノンボール大森では、不定期でレディーストーナメントを開催している。
次回は10月か11月頃を予定しているとのこと。
オープン戦やチャレンジマッチ以外でプロと真剣勝負できる場などなかなかない。日頃のJPAやBC戦とはまったく違った顔ぶれ、独特の雰囲気など、味わっておいて損はない。自分の腕を試してみたい、という女性プレイヤーは参戦してみてはいかがだろうか。
by Yumi KURIMOTO