森陽一郎が3度目の戴冠
8月26日(日)、「全日本カードル47/2選手権大会」は節目となる50回目の大会を愛知県名古屋市の『ドクターキャロム』で迎えた。
大会に参加した選手のみなさん
カードルとは四ツ球に似たキャロム種目で、ボークラインとも言う。使用するボールは3つで、手球を撞いて2つの的球に当てれば得点となる。テーブルには線が引かれて枠(カードル)が作られており、的球を1度枠の外に出さない限り、連続して得点することはできない。47/2とはカードルの区分を示す言葉で、枠の長さが47センチ、2ショット以内に枠から的球を出さなければならないという意味になっている。
大会は、日本各地区の予選から上がってきた13名と、昨年優勝者シードの
町田正を合わせた14名が二組に分かれ120点先取の総当たり戦から始まり、各組の上位2名が決勝トーナメントへと進んだ。
1組からは、5勝1敗・ゲームアベレージ(GA)9.527の町田正、4勝2敗。GA8.493の
小林英明がそれぞれ1位、2位で決勝トーナメントへと進んだ。
2組では関西地区予選を1位で通過した田中忍(アマ)が棄権したことにより、6名で総当たり戦が行われた。その中で1位通過したのは、5勝1敗、総当たり戦で最高のGAである13.634を出した
森陽一郎だった。それに続いたのは、4勝2敗・GA6.578を出した
田島啓介だった。これで決勝トーナメントに進んだのは、関東地区予選を勝ち抜けたJPBF勢4名ということになった。
決勝トーナメントは150点先取で行われ、町田が田島を、森が小林を制して決勝で対戦した。町田は昨年の第49回大会で自身の大会最多記録を更新する通算18回目の優勝を果たしている。一方の森は2014年と2016年に優勝しており、3度目の優勝を目指した。結果は、森がハイラン72点を出して優勝を果たした。
左から5位・高橋朋隆、4位・田島啓介、3位・小林英明、2位・町田正、優勝・森陽一郎
3位決定戦は小林が田島をW-61で破り3位につけた。
5位決定戦では、各組3位通過の
高橋朋隆(関東)と佐藤善正(中部・アマ)が対戦しタカハシがプロの意地を見せて佐藤を91点に抑え5位につけた。
決勝トーナメント
写真提供:JPBF