WEB CUE'Sトップ > 過去のニュース(2018年) > 第58期名人位は喜島安広

過去のニュース(2018年)

2018.08.21 トーナメント

第58期名人位は喜島安広

2014年以来2度目の名人位

meijin21_hall.jpg

大会会場となったピカソ


8月19日(日)、京都府『ピカソ』では「名人戦A級」が行われた。アマチュアビッグタイトルの名人位をかけた大会は、B級戦を勝ち抜いてきた15名と、昨年の名人位挑戦者である17歳の林武志(神奈川)を合わせた16名で開催された。ダブルイリミネーション、240点先取のローテーションゲームを制し、名人位の名誉を手に入れたのは埼玉の喜島安広だった。

meijin21_all.jpg


喜島は1回戦で杉本優太(石川)を240ー226で振り切り、森田憲(和歌山)を53点に抑えて勝者側3回戦に進出。島田隆嗣(愛知)と鏡園勝(大阪)から白星を挙げた石橋正則(群馬)と対戦し、これも突破すると、大坪和史を下した林武志を240-148で破って決勝へと駒を進めた。

meijin21_kijima.jpg

喜島安広


敗者側の山では、喜島に敗れた林とこちらもまた喜島に道を譲った森田が決勝をかけて敗者側最終で対戦した。カウント143?7と森田が先行したが、林がそこから怒濤の追い上げを見せ、第3ラックが終わって227?143と森田に一度も撞かせることなく一気に逆転。第4ラックでは、森田が1ボールと4ボールで空クッションバンクを決めるなど苦しい配置を捌く好プレーを見せ、再びチャンスを得てカウント178?227と迫るが、10ボールのジャンプショットで手球場外のファウル。その後、林が危なげなく10ボール、11ボールと取り切り、決勝行きを決めた。

meijina18_bracket_th.jpg

再び対峙した喜島と林。最初に頭一つ抜けたのは林だった。セーフティの攻防戦から喜島のミスに助けられる形で走る。しかし、最後の15ボールでインスクラッチし、92-28で喜島のブレイクから第2ラックはスタート。その喜島は立ち上がりのセーフティ合戦を優位に運ぶと、2ボールから15ボールまで素晴らしい取り切りを見せ、148?92とリードを奪い返した。

meijina18_hayashi.jpg

大会最年少でもあった林武志


第3ラックの喜島のブレイクはまたしてもノーイン。林が1ボールバンクから順当に取り切るも6ボールのコーナージャンプインでスクラッチをしてしまう。その後再びセーフティ戦となり、ここでも喜島が展開を握って8ボールでフリーボールを手にした。カウント169?107でのフリーボール。喜島はゲームボールとなった15ボールまできっちりと沈めた。敗者側から勝ち上がった林が勝てばプレーオフも行われていたが、勝者側の喜島が負けなしで決勝も戦い抜いたことで、ここで第58期名人は喜島に決定した。

現在第27期球聖位に就きながら同時に名人位の座も手にした喜島。名人位自体は2014年第54期以来2度目だ。昨年の第57期名人戦A級の敗者最終で林に敗れていた喜島にとっては借りを返してのアマチュアビッグタイトル2冠となった。

meijin21_finalist.jpg


写真提供/Billiards Days