』(予選は他複数店舗併用)において、『第26回オールジャパンサマーカップ(AJSC)』が開催された。この日も暑かった大阪で、Bクラスの選手232名が出場し、熱い熱いバトルを繰り広げた。なお出場者の年齢は、最年少の小学5年生から年長者は仕事を引退して老後を楽しむ世代と、非常に幅が広い。これもビリヤードという競技ならではのこと。
フォーマットはナインボールの勝者ブレイク4(予選敗者側は3)ラック先取。ベスト32まで
絞り込んだところで本戦会場に集結して、再抽選を行って頂上を懸けた戦いに火花を散らせた。今回も女子選手の活躍が目立ったが、ベスト8で敗れて終了。同じく大阪以外の選手もここで終了となり、ベスト4は大阪勢が独占することとなった。
準決勝の組合せは、枠順に大谷勝弘(マグスミノエ)vs足立晃大(プールステーション)、
森本正道(ワラビー)vs勢渡達郎(ボストンクラブ)となった。ここで大谷と勢渡がそれぞれ4-2、4-1のスコアで勝ち決勝戦へコマを進めた。
ともに出来配置になれば高確率で取り切る、マスワリが珍しくないレベル。決勝戦でも互いに高いポテンシャルを発揮して、遂にはヒルヒルに突入してワンラック勝負に。さすがにこの場面ではサクサク取り切るという訳にはいかず、最後の最後の最後まで競り合った末に、大谷が渾身のゲームボールを沈めて勝利を決めた。
大会ベスト4。左から3位タイ・森本正道、優勝・大谷勝弘、
準優勝・勢渡達郎、3位タイ・足立晃大
「よく練習をしてきたので、結果を出すことができて嬉しいです」と笑顔でコメントを残した大谷。一方の勢渡は「ここまで来たので......、悔しいですね」と僅差の惜敗を振り返った。主催のJPBA浪江隆理事長は「長時間の熱戦お疲れ様でした。A級、SA級とステップアップしての活躍を祈ります」と入賞者たちを労った。
最後に余談を挟むと、優勝した大谷のキューが目を惹いていて、「どこかで見たことがある」と思いアップで撮影をしてみたところ、バットに入った文字を読み取ることができた。「Naoyuki Oi」。このキューが獲った何個目のタイトルだろう? そんな想いを馳せながら帰途についた。