第31回ジャパンオープン
496名の戦いは遂にクライマックスへ。大井直幸vsリー・バン・コルテッザの男子テンボール決勝、梶谷景美vs郭思廷の女子ナインボール決勝は17時過ぎ、大勢のギャラリーが見守る中、一斉ブレイクでスタートした。
男子準優勝・大井直幸
昨年に続き決勝に進んだ大井、バンキングを取って迎えたファーストブレイクがノーインに終わり、コルテッザに先制を許したものの、そこから1点を返して連続マスワリで3-1とすると、1点返されて迎えた第6ラックではコルテッザのミスを許さず4-2。さらに連続マスワリで6-2とリードを広げる。
男子優勝・リー・バン・コルテッザ
このまま行くかと思われた大井の第9ラックのブレイクがサイドスクラッチ。残りを簡単に取り切ったコルテッザが3-6とすると、今度はコルテッザがお返しの2連続マスワリ。そして、ここでも大井と同じく次のラックでブレイクスクラッチ。
ここを取った大井が7-5リーチ。このブレイクが決まればという第13ラック。大井のブレイクは取り出しの①が狙えずプッシュアウト。これをパスしたコルテッザに対して大井がジャップショットで勝負に出たが、これが惜しくも外れて、コルテッザの取り切り、マスワリでゲームは7-7に。
運命の最終ラック。大井にも反撃のチャンスはあったが、冷静にハイレベルなショットを繰り出し続けたコルテッザが激闘を制し、2018年の王者となった。
女子準優勝・梶谷景美
梶谷も大井同様、郭に先手を許したが、そこから2点を取り返して逆転すると、さらに郭のミスを拾って3-1としたが、一つミスをきっかけに3-3と追いつかれると、郭が落ち着いたプレーを取り戻して試合は膠着状態に。
5-5となって迎えた第11ラック。取り切りかに見えた梶谷のショットにわずかなズレが生じて、郭にポイントを献上してしまう。そして第12ラック、3個インから見事にマスワリフィニッシュを果たした郭が、JO初制覇を達成した。
女子優勝・郭思廷