?ビリヤード場を巡る旅?
ビリヤード場のあり方はまさに千差万別だ。CUE'S
5月号、
7月号では全てが雑多に混在する街、東京でそれぞれのスタイルを持つ東京都内のビリヤード場を巡る「東京プールホール」を前編・後編に分けて掲載中だ。今日はそのWEB版としてお店を一つ紹介しようと思う。
今回お邪魔したのは、
界敦康プロがオーナーを務める東京都・笹塚駅から徒歩5分の『
Billiards Club MARS』。編集部が到着した時には、
平林英里子プロと
神原正嵩プロが店番を務めていた。
ドアを開けると明るい店内が広がる。全面禁煙の店内には、右手にスリークッションが4台、左手にポケット3台が配置してある。手前左側はバーカウンターになっていて、右手前はキュー保管用スペースとなっている。
平林プロが「プロがいっぱいます。ポケットもキャロムも両方いて4人です。」と言うように、確かにスタッフはプロばかり。オーナーの界プロは先日の「第75回全日本スリークッション選手権」で準優勝したスリーのトッププロ、他にもその界プロと夫婦である
界文子プロと今日店番をしていた神原プロもスリーのプロプレイヤー、平林プロはポケットプロでまさに「プロがいっぱい」のビリヤード場だ。
平林プロ。「マルスには猫派が多い」との耳寄りな情報も教えてくれた
「定期的にスリーの教室もやっているし、私主催でポケットの練習会を月に1回やっています。普通に来て頂いた方にワンポイントレッスンもしています。」と平林プロ。プロのスタッフが充実しているからできることだ。そんなお店だからこそ、「真面目に球を撞く人が多い」という神原プロが見るお店の印象も合点がいく。
「全日本スリークッション選手権」のトロフィーと並んで置かれていた「ひらりんカップ」
「全日本」では初のベスト8入りを果たした神原プロ。まずはその感想を聞いてみた。
「お店には界プロもいらっしゃって、お客さんの反応としては『優勝して当たり前』みたいな感じがあったりするので、僕は優勝でも何でもないし今は悔しさの方がじわじわと来ています。目標がベスト16だったので突破できたのは嬉しいけれど、今は悔しさしかないですね。次はもっと上に行きたいです。」と大会を振り返ってくれた。
神原プロ。「森雄介プロをキャロムの若手一強にはさせません」
お店については、「全体的に層が若くて、特にキャロムに若い人が多いのが特徴だと思います。スリーに興味ある人はがいたら、『どんどんやってみませんか』っていう雰囲気作りを界さんがされてて、基本的に誰でも撞いてもらっています。お客さんにもそれは理解頂いていて、上級者の方も初心者の方も垣根なくプレーしてもらえる環境になっていると思います。ポケットだけ、キャロムだけの方も」とのことで、実際に編集部が取材していた時も老若男女を問わずキャロムに興じるプレイヤー達の姿が見えた。
競技については熱いがおちゃめな一面もしっかり見せてくれた神原プロ。
常連の方には「それすべってるぞ」と茶々を入れられていた
「垣根がない」というのはお店の雰囲気からも感じられた。それはお店への入りやすさもそうだし、気軽に話しかけてくれる常連の方もそうだし、住宅街を抜けた先にあったビリヤード場「マルス」はそんな「温かさ」のあるお店だった。
CUE'S本誌の「東京プールホール」ではまた一味違うお店も紹介しているのでぜひそちらもご一読を。
Billiards Club MARS
東京都渋谷区笹塚3-22-2 &nbs;中根ビル3F
03-5309-2477
10:00?25:00