九州は長崎、ハウステンボスで今年も『九州オープン』が開催される。オランダの旧・新市街の街並みを再現する広大なテーマパーク内の特設会場で、今年も九州最大のオープン戦は幕を開ける。
「江戸時代」「オランダ」という言葉が並んだら、大抵の人にとって連想されるのは「出島」「長崎」といったキーワードだろう。日本が鎖国していた時代、西洋との交流があったのは出島を通してオランダ人達とのみ。出島は、「蘭学」に始まり「ビール」「コーヒー」など新しい文化が日本に持ち込まれた唯一の場所だった。そしてビリヤードもその一例なのだ。長崎はまさしく「ビリヤード伝承の地」。だからこそのハウステンボスでのビリヤードオープン戦だ。
会場となるハウステンボス内の『タワーシティプラザ』特設会場
今年も昨年と同じくナインボールで開催される大会は、ルールは昨年と変わらないが、決勝は8ラック先取から予選と同じ7ラック先取へと1ラックダウンの短いフォーマットとなる。プロ75名、アマチュア98名の計173名が九州西端に集結する。
ハウステンボス、Huis Ten Boschはオランダ語で「森にある家」という意味だ。実際にオランダにあるハウステンボス宮殿を再現したことこから名前を取った。今年は森の宮殿で誰が戴冠するのか。『第30回ハウステンボス九州ポケットビリヤードオープン』は今週末6月9日?10日(土・日)開催だ。