第75回全日本スリークッション選手権大会
昨年覇者の界敦康は、苦しみながらもベスト8に進出
5月3日(木・祝)にスタートした、寬仁親王杯をかけてスリークッション日本一を争う『第75回全日本スリークッション選手権大会』。4日までに予選リーグからベスト16戦までが行われ、準々決勝に進む選手が決まった。
会場となっている『成増アクトホール』特設会場
出場42名を3名×14組に分け、それぞれ30点ゲームの総当たりリーグで戦われた予選では、昨年の選手権者、
界敦康を筆頭に、大会優勝経験を持つ
新井達雄、
梅田竜二、
船木耕司、
小林英明、
島田暁夫らJPBFトップ勢が通過を果たした。
神原正嵩、全日本初のベスト8進出
さらにJPBFからは、
萩原孝昌、
熊澤崇、
真野正光、神原正嵩、
森雄介、小
野寺健容、女子プロとして唯一勝ち残った
肥田緒里恵がベスト16へ。この他、今回はアマチュアプレイヤーが健闘し、昨年の全日本アマチュアスリークッション選手権優勝の田中亮一、北浦昭博、東北代表で船木耕司の子息でもある船木翔太が勝ち残った。
アマチュアとして唯一ベスト8に進出した北浦昭博
ここから40点ゲームとなるベスト16戦の組み合わせは萩原vs小野寺、界vs熊澤、神原vs真野、島田vs肥田、新井vs田中、小林vs北浦、梅田vs船木翔太、森vs船木耕司。この中から、まずは新井が田中を29キュー、40-38でベスト8一番乗りを決めると、島田が肥田を40-37(33キュー)で振り切って勝ち残り、小林vs北浦、神原vs真野はともにロングゲームとなったが、北浦、神原が勝利した。
梅田竜二は船木翔太の挑戦を退け最終日へ。
注目のカードが揃った4日の最終回転、小野寺が萩原を下すと、船木翔太の挑戦を受けた梅田が40-24で貫禄の勝利を決める。船木耕司と森雄介の試合は先行する船木を森が捉え、終盤まで白熱の展開となったが、35-39ビハインドの状況から森が5点ランで逆転を果たして劇的な勝利。最後の決着となった界と熊澤のゲームは49キューに及んたが、40-33で長い戦いを制した界が、昨年に続く連覇に向けて最終日に臨むこととなった。
5日の最終日は準々決勝から決勝までの3回転、組み合わせは小野寺vs界、神原vs島田、新井vs北浦、梅田vs森。準々決勝のスタートは午前10時50分の予定だ。