本日より『バグース道玄坂店』で試験導入
3月28日(水)、ビリヤードの未来が変わるかもしれない、アトラクティブでデジタルなビリヤード・システム『POOL NET』が初お目見えした。この世界初のシステムは現在、東京・渋谷の『バグース道玄坂店』で、モニター期間中特別料金として通常ゲーム料金プラス\50(30分・税別)という格安で体感できる。
POOL NETとは、実際に2人でナインボールをプレーするだけで、勝敗はもちろんのこと、各プレイヤーのシュート率、さらには、ビリヤードの実力を判定する指標の一つとしてアメリカで作られた「TPA」(Total Performance Average)までもが瞬時に弾き出され、プレイヤーの実力測定ができてしまうという、これまでに全くなかったシステムだ。
POOL NETはバグース道玄坂店に設置。現在ゲーム代+50円で体感できる
数年前から『(株)バグース』と『BANDAI NAMCO Entertainment Inc.』のコラボによって研究・開発が進められてきたPOOL NET。編集部ではその発表に合わせ、開発に携わった一人でもある
西尾祐プロ(JPBA)にお願いして、POOL NETを体験してみた。
POOL NETではテーブル上の手球、的球の番号やその動きまでがリアルタイムで認識され、本体に送られた情報がそのままタッチパネル式のディスプレイに表示される。まずシステムに自分のIDを登録してからプレーを始めるのだが、交通系のICカードを使って登録すれば、次回からはタッチ一発でログインが可能になる便利な機能も搭載している。
簡単ログインでゲームスタート
登録が済んだら、次にノーマルとアドバンスの2つからプレーモードを選択。ノーマルは細かなルールを気にせず、気軽にナインボールがプレーできるモードで、ショットの際にガイドも出たりして誰もが楽しめる設定。そしてアドバンスは、プッシュアウト、スリーポイント、スリーファウルといったトーナメントルールの下でナインボール対戦ができる本格派モードだ。
プレイヤーは普通にナインボールをするだけ
プレー中のディスプレイ
実際の対戦はというと、これはもうほぼ普通にナインボールをプレーするだけ。バンキングなどで先攻後攻を決めたら、まずは先行のプレイヤーがプレイヤー1をタッチしてラックを組む。それが終わると自動的にブレイク準備OKが認識されてゲームがスタートできる。プレー中はディスプレイにテーブル上からの映像が映し出され、1個ポケットで「GOOD!」2個連続なら「COOL!」、3個以上で「EXCELLENT!」なんて演出もあり、どちらかがナインボールをポケットしたらラックが終了となる。そして次のラックに進むか、ゲームをやめるかを選択するところまでがPOOL NETの一連の流れとなっている。
3個以上連続でポケットすれば「EXCELLENT!」
シュート率やTPAなどのデータは、最低3ラックプレーすることで表示されるようになり、記録が残った段階で、ビギナーからプロまで5段階の実力判定がされて、ディスプレイ上の店内ランキングにも反映される。このデータは蓄積していき、常に最新の50ラック分がデータとして残る仕組みとなっている。
ゲーム終了で結果表示。シュート率とTPAで実力判定もされランキングも出る
稼働し始めたばかりのPOOL NET、試験導入期間中はナインボールの2つのモードが遊べるが、西尾プロによれば、その他にも「エイトボール」や「ボウラード」、ネットワーク対戦やマッチングなどの新機能の追加についてもすでに検討されているとのことだ。
結果は店内ランキングにも反映される
体験してみた率直な感想は「面白い!」。ビリヤードの新しい遊び方という枠だけにとどまらず、ひょっとするとビリヤードの未来を変えるほどの大きな可能性を秘めたシステムかもしれないPOOL NET。ゲーム感覚でもガチな勝負でも、ぜひ多くのビリヤードファンに体感してみてもらいたい。