近年、徐々に参加者数も増えており、今大会は272名と地上最強B級戦としては過去最大数のエントリーとなった。2フロアで30台ものテーブルが並ぶCUEも朝から人で溢れかえっており、関東のビリヤードプレイヤーが増加し、特に中間層が厚くなっていることがうかがえる。
女性プレイヤーの姿も以前より増えた印象の第64回「地B」
試合はB級4ラック先取、C級3ラック先取、勝者ブレイクのナインボールにて行われた。出場選手達は日頃の練習の成果を発揮しようと、鋭い眼差しでテーブルへと向かい、会場中で熱いゲームを繰り広げた。
また所属のビリヤード場の仲間同士で参戦しているプレイヤー達の姿も目立ち、声援・拍手を送って互いに励ましあいながら戦っていく姿が印象的だ。出場者達によっては揃いのポロシャツで出場する姿もあり、仲間同士で大会に参加して多数のエントリーがある中でも同じ会場で共に試合をするというのもこの大会の醍醐味の一つであろう。
完全シングル・イリミネーションの緊張感あふれる試合の数々を勝ち抜き、決勝戦まで勝ち上がったのは吉田陵平選手(オレンジ)と島福裕二郎選手(メッカ横浜)の2人。これを4-1で制した島福選手が優勝を果たした。素晴らしい成績を残した両選手はこれにてB級を卒業し、A級へとステップアップしていくことになる。
これだけのB級プレイヤーが集まる稀有な大会だけに、毎回この「地B」を最大の目標と位置付けて日々研鑽を積むプレイヤーは多い。徐々にビリヤード界が盛り上がっている今、さらに活気を見せていくであろう地上最強B級戦、次回の開催は6月10日(日)だ。