24th TOKYO OPEN ?オープン戦への挑戦?
後列左から、【5位タイ】ジョン・ソンイル(韓国)、田中潤、梅田竜二、船木耕司。前列左から【3位タイ】界敦康、【準優勝】萩原孝昌、【優勝】キム・ヒョンコン(韓国)、【3位タイ】片岡紳
2月10日、11日(土・日)の2日間に渡り東京・新大久保の『ビリヤード小林』を会場に行われた『24th TOKYO OPEN ?オープン戦への挑戦?』。今年もJPBF勢に加えて3名の韓国勢、全国各地から参戦したアマプレイヤーも含めた白熱のトーナメントとなった。
会場となった『ビリヤード小林』
試合は2日間に渡る30点ゲームのシングルトーナメントで行われ、大会最終日の2日目はベスト32戦からスタート。ベスト32シードの船木耕司、森雄介、さらにベスト16シードの前回大会優勝・森陽一郎、昨年の年間MVP・界敦康も登場し、以降決勝戦までハイレベルな戦いが展開した。
3位タイ・界敦康
この日素晴らしいプレーでベスト4に勝ち上がってきたのは、昨年の今大会準優勝者でもある界、2013年に今大会を制している
萩原孝昌、ベスト16戦で森陽一郎、準々決勝では
田中潤との息詰まる戦いを勝ち抜いた
片岡紳、さらに一昨年の覇者で昨年は3位タイと、今大会との相性も抜群のキム・ヒョンコン(韓国)の4名となった。
3位タイ・片岡紳
界vs萩原、キムvs片岡の対決となった準決勝。まずはキムが片岡を相手に、ハイラン12点、13キュー(アベレージ:2.308)という圧巻のプレーを見せ、30-8のスコアで早々に決勝進出を決める。
準優勝・萩原孝昌
もう一方の界vs萩原の一戦は、準々決勝で韓国のジョン・ソンイルを相手にハイラン9点、16キューと素晴らしい攻撃力を見せた界の当たりが止まり、双方ともに走りきれない展開の中、要所を抑えた萩原が26キュー、30-19で勝利して久々の東京オープン決勝に臨むこととなった。
迎えた決勝戦、キムの勢いは止まることなく、4点ランで発進した後、3イニングから2点、3点、1点、7点と着実に加点して6イニングを終えた時点で17-4。その後も9イニングに5点、12イニングで6点を加えて28-8として、続く13イニングで2点を奪って一気にフィニッシュ。萩原に満足にプレーさせることなく勝負を決めた。
キムが世界トップクラスの力を存分に発揮
優勝したキムの準々決勝からの上がり3試合のアベレージは2.143。どの試合を取っても高いレベルで安定したショットを武器に、取りこぼしなくランを重ねていくキムのプレーは、世界のトップレベルで戦うためのスタンダードを示していたと言えるだろう。
ちなみにこの大会では、船木耕司が6キュー上がり(ハイラン14点)という日本における30点ゲームの公式戦でのベストゲームタイ記録を達成。大会スポンサーの1つである韓国の『BILLPLEX』社よりタイ記録賞を贈呈された。
今大会5位タイの船木はベスト32戦で日本タイ記録を達成