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2017.12.26 トピックス

新世代の台頭の中で存在感を見せた大井直幸

2017年のワールドプールシーン1

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ポーランドで開催されたワールドゲームズ。大井(右)は3位決定戦で柯秉逸(台湾)を下して銅メダルを獲得。【写真提供/On the Hill! 】


今月にカタール・ドーハで開催された『男子ナインボール世界選手権』を最後に、数々のドラマを生んだ2017年シーズンも一段落。ここではまずワールドプールシーンに目を向け、今年のトピックを改めて振り返ってみたい。

WPAランキング対象の公式戦として1月にスタートし、年間4戦が戦われた『WORLD POOL SERIES 8-BALL(WPS)第1戦』に参戦し5位タイの好成績を挙げ、以降も数々の国際トーナメントで活躍した大井直幸。国内でもMVPを獲得した日本のエースは、2017年に最も海外で名を売った日本人プレイヤーにもなった。

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2月のワールドプールマスターズでは5位タイ【写真提供/On the Hill! 】


大井は2月に『ワールドプールマスターズ』に招待され5位タイ。そこでのインタビュー映像は世界に拡散され、日本でも大きな話題となった。さらに大井は4月にWPS第2戦、6月にはチャイナオープンにも出場し、7月にはポーランドで開催された4年に一度の『ワールドゲームズ』の3位決定戦で台湾の柯秉逸を破って銅メダルを獲得するなどの活躍をみせた。

秋から冬にかけては、今年10月に韓国で初開催されたWPAランキング対象の『グリ国際ナインボール』、同月に本場アメリカ・ヴァージニア州で開催された歴史と伝統を誇る『第42回USオープン』でベスト8に食い込み、USオープンの翌週にはWPA最終戦にも出場し、海外最終戦として今月の男子ナインボール世界選手権でも戦った。

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USオープンでも世界のトップと互角に渡り合った。【写真提供/スワッグスポーツ】


今年大井が参戦したWPAランキング対象のトーナメントは『第50回全日本選手権大会』を含め8戦。ここで積み上げたポイントでランキングは日本人プレイヤー最高位となる15位にまで上げてきた。ちなみに現在のトップ5は1位:張榮麟(台湾)、2位:カルロ・ビアド(フィリピン)、3位:柯秉逸(台湾)、4位:ジェイソン・ショウ(イギリス)、5位:アルビン・オーシャン(オーストラリア)といった顔触れで、大井のすぐ上の14位は台湾の呉坤霖、13位はドイツのヨシュア・フィラーという20代前半のニュースターとなっている。

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ドイツの新星、20歳のフィラー【写真提供/Matchroom Sport】


初のナインボール世界王者となったビアドと同じ34歳と、技術、知識、経験を蓄積しプレイヤーとして最も脂の乗った時期に差し掛かった大井。大井が参戦したWPSで2勝を挙げ、シリーズチャンピオンを獲得したアルバニアの18歳、エクレント・カチを含め、新世代の台頭が著しい中で迎える2018年シーズンでのさらなるブレイクに期待したい。