JPBAランキング決定
日本プロポケットビリヤード連盟(JPBA)の2017年ランキングが決定した。これは、国内のJPBA所属プロ選手がランキング対象公式戦で獲得したポイントが集計されたもので、全ての対象試合が終了した12月の集計が終わり、2017年度のランキングとともに男女それぞれのMVPも確定した。
公式戦4度優勝で男子MVPを獲得した大井直幸
【男子ランキング】
1位
大井直幸 6位
飯間智也 11位
杉原匡
2位
土方隼斗 7位
北谷好宏 12位
塙圭介
3位
羅立文 8位
赤狩山幸男 13位
川端聡
4位
竹中寛 9位
吉岡正登 14位
嶋野聖大
5位
栗林達 10位
田中雅明 15位
浦岡隆志
【女子ランキング】
1位
河原千尋 5位
曽根恭子 11位
工藤孝代
2位
藤田知枝 7位
久保田知子 12位
山内公子
3位
栗林美幸 8位
藤井寛美 13位
土師理恵子
4位
平口結貴 9位
光岡純子 14位
元廣麗子
5位
梶谷景美 10位
和泉早衣子 15位
中島美秀
男子では、大井直幸が2750ptで2位以下を700pt以上引き離して1位に輝いた。2006年、2012年、2014年に続き4度目のランキング1位。今年は海外戦に積極的に参加し試合の出場数が増したが、出場した各大会で成績を残せたことがダントツの1位を獲った由縁だろう。今年は関西オープンに始まり4度の公式戦優勝を果たしている。海外戦は、
柯秉逸を倒し銅メダルを獲得したワールドゲームズ男子9ボールを始め、5大会でベスト8の成績を残した。また、今年のワールドプールマスターズでは大井の人柄溢れたインタビューが話題を呼び、世界中で拡散された。
男子で特筆すべきは、2013年にプロを引退していたが、今年1月に本格復帰を果たした飯間智也。4月の北海道オープンで優勝すると、その後西日本グランプリ(GPW)第3戦、東海グランプリで3位タイ、GPW第5戦で準優勝、10月には北陸オープンとGPW第6戦で優勝し、6位にランクインした。13年の引退前より格段に強くなって帰ってきた飯間に今後も注目だ。
ランキング6位の飯間智也
女子は、今年も河原千尋が2070ptでランキングトップだった。これで2013年から5年連続の日本一。今年は6月の関東レディースオープンで優勝、全日本女子プロツアー第2戦とJAPAN OPENでベスト4の成績を残している。去年の1人頭一つ分飛び抜けていた2780ptに比べると成績は落ちるが、ベスト16、ベスト8圏内に入る大会が多く2位以下に200pt以上の差をつけた。海外戦でもチャイナオープン、ワールドゲームズ女子9ボール、グリ国際9ボール選手権でベスト8になっている。
5年連続日本一・河原千尋
また去年プロ入りした平口結貴はJAPAN OPENの女子史上最年少(20)で優勝を果たし、2016年の19位から4位に急浮上した。他にも平口は全日本女子プロツアー第1戦、第2戦ともに3位タイに入賞している。
JAPAN OPENの平口結貴
数字で見ると、男子では大井が際立つ強さと安定感を見せ、女子では河原を追うプレイヤー達の激しい戦いぶりとレベルアップが目立った。2018年シーズンはまず、1月13日〜14日(土・日)に広島を舞台に開催される全日本女子プロツアー第1戦で幕を開け、その後27日〜28日(土・日)には第29回関西オープンが行われる。15名を数えるルーキーのデビューも含め、JPBAプロ達のさらに熱い戦いに期待したい。