MOSCONI CUP XXⅣ
今年はアメリカ・ラスベガスでの開催となったモスコーニカップ
アメリカとヨーロッパを代表する世界トップクラスのプールプレイヤーが『Team USA』と『Team Europe』に分かれ、アメリカの伝説的プレイヤー、ウィリー・モスコーニの名を冠したカップ獲得をかけて5対5の団体戦で戦う『モスコーニカップ』が、アメリカ・ラスベガスの『マンダレイベイ・リゾート&カジノ』を舞台に、12月4日にスタートした。
今年で24回目を迎えた今大会は、出場プレイヤー全員が登場する5対5のチーム戦をオープニングマッチとして、4日間の日程で、シングルス14試合、ダブルス7試合を合わせ計22試合が予定されている。競技種目は木製ラック使用の、ワンオンフットのナインボールだ。
大会は出場選手全員が登場するチーム戦で開幕
2009年以来、昨年まで7連敗を喫しているアメリカ。ホームでの負けられない大会のメンバーは、エースである
シェーン・バン・ボーニング、デニス・ハッチ、スカイラー・ウッドワード、オスカー・ドミンゲス、ビリー・ソープの5名。対するヨーロッパは、今年『USオープン』初制覇を果たしたジェイソン・ショウ(スコットランド)、
ラルフ・スーケー、ヨシュア・フィラー(共にドイツ)、
ニック・ヴァンデンバーグ(オランダ)、デビッド・アルケイド(スペイン)といったベテランと若手のバランスが取れたメンバーで8連勝を狙う。
大会初日は出場選手の顔見せも兼ねた全員が出場する5×5の団体戦がオープニングマッチとなり、ここでヨーロッパが5-3で勝利し、その後はダブルスとシングルスが交互に4試合行われた。
第2試合のダブルスでショウ&アルケイドペア、続くシングルスで大会初出場のフィラーが勝利。さらに第4試合でも、、スーケー&ヴァンデンバーグのベテランペアボーニング&ドミンゲスペアを5-3で下して、ロケットスタートを成功させた。
2戦目のダブルスで勝利したショウ(左)&アルケイドペア
初日の最終試合は大将戦とも言えるボーニングvsショウのシングルス対決となり、この試合を5-1としたバンボーニングが何とかアメリカに初勝利をもたらし、2日目以降の反撃への希望を繋いだ。
ドイツの新星、20歳のフィラーは大会初勝利
大会2日目は、初戦のダブルスから入りシングルスと交互に5試合が予定されている。ここまでの大会通算成績は11勝11敗1分けのタイ。今年敗れれば大会開始以来初めてヨーロッパにリードを許すこととなるアメリカは、何としてもここで踏ん張り、3日目以降の戦いを有利に進めたいところだろう。
初日最終戦でバンボーニングが勝利したが、今年もアメリカは苦戦
写真提供/Matchroom Sport