第50回寛仁親王牌全日本選手権
『全日本選手権』も昨日から女子の部が始まり、男子は決勝シングルに突入した。
まず男子で明日(ベスト32)に望みをつないだ日本勢は、枠順に浅野正人、杉原匡、小川徳郎アマ、内垣建一、丸岡良輔、竹中寛、土方隼斗、吉岡正登の7名。
ヒルヒルで羅立文をくだした浅野正人
アマチュアでベスト32入りした小川徳郎
中でも(ベスト64の回転で)小川は呉珈慶を、内垣は柯秉逸を、竹中はエフレン・レイズを、土方はアレックス・パグラヤン自らの手で下しての進出。あと5勝で頂点。7人の更なる躍進に期待が寄せられる。
とはいえ男子の海外選手もまだまだ主力級が残っている。台湾は張栄麟を筆頭に鄭喩軒、そして
大井直幸を破った柯秉中など、まだまだエース級が残っている。
ベスト32はイグナシオと対戦する張栄麟
またフィリピンはカルロ・ビアド、ヨハン・チュア、ジェフリー・イグナシオらの現役若手世代やジェフリー・デルーナ、リー・バン・コルテッザ、ジュンダル・メゾンらの中堅どころという本命格が揃っている。
ベスト32も勝ち抜いたヨハン・チュア
更にはアントリオ・リニングというベテランまで、フィリピン軍団は充実の布陣であと2日を戦う。さらにベトナムやシンガポールなどの選手がかなり強くなっていることも特筆で、また中国勢は男子も強化されている。そしておなじみのトースティン・ホーマンも健在だ。このように国際色豊かなメンバーの競演は、全日本選手権の50回大会という節目にふさわしい豪華なものとなっている。
また昨日は女子の部が開幕。勝者1回戦と敗者1回戦が行われ、中国のツートップや台湾勢、そして日本の上位陣も
河原千尋を先頭にほぼ揃って勝者2回戦へと進んだ。
勝者最終も勝ち抜いた河原千尋
また近年の初優勝組が選手権の舞台で進化した球を披露したことで、国内女子の全体のレベルアップが示される機会ともなった。これは観客席などでも感想として複数聞かれたもので、男子についても同様に海外のトップグループと渡り合える層が厚くなっていると指摘がなされていた。
敗者最終から勝ち上がった元廣麗子
今日は男女ともベスト8まで絞り込み、最終日は3回転で終了する。
祈りと期待が交錯する会場で過ごす時間もあと2日。半世紀という歴史を重ねて、国際試合として成長した『全日本』。タイトル奪取は難易度が増した分だけ、とびきりの感動も味わえる。がんばれニッポン! 全日本。
2017全日本選手権ライブスコア-
ALL JAPAN CHAMPIONSHIP 2017
ライブ・ストリーム(動画配信)-
Chinese 8-Ball-WeMasters
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Akira TAKATA