今年も愛知県名古屋市で全日本アマチュアポケットビリヤード選手権大会が開催される。みそかつの名古屋、アマローテの名古屋である。日本アマチュアポケットビリヤード連盟（JAPA）が主催し1953年から続く今大会は、65回目を迎える今年も第1回大会と変わらずローテーション種目で開催される。
全国から予選を勝ち抜いた選手達が集まり、毎年ハイレベルな試合を繰り広げてきたアマローテの今大会は、つい先日、A級の部が文部科学省スポーツ庁の後援を得て文部科学大臣賞を受けた。文部科学大臣賞とは、日本国内において様々な分野で顕著な活躍或いは成果を挙げた個人や団体に対し、文部科学大臣の名により授与するという名誉な賞で、歴史ある大会にまた一つ箔がついた。JAPAは女子級の受賞に向けて今後も精力的に活動を行っていく方針だ。
大会はA級、B級、女子級に分けて行われ、A級は１８０点、B級と女子級は１２０点先取。A級と女子級はコールショットが採用される。完全ダブル・イルミネーションで行われるため、勝者側は待ち時間で気持ちを作っていけるか、去敗者側は体力を温存していけるかどうかが勝敗を決める場面もありそうだ。決して1試合が長時間になるフォーマットではないが、毎年猛者揃いの今大会、激戦があちこちで繰り広げられる。特に2日目になると、誰しもが優勝候補のような状態になり会場は大いに盛り上がる。
64回大会の大会の様子。去年と同じく名東スポーツセンターの特設会場で開催される
去年の大会は、B級では歴3年の石川の庄田達矢、女子級では2年連続で大阪の西野早苗が3度目の優勝を果たしている。またA級は島田隆嗣が勝利し、自身としては4つ目の全国タイトルを手にした。
去年の優勝者。左からB級・庄田達矢（石川）、女子級・西野早苗（大阪）、A級・島田隆嗣（愛知）
全国の強豪アマの中から今年は誰が優勝トロフィーを手にするのか。全国タイトルの常連が制するのか、それとも新たな覇者が現れるのか。全国アマチュアポケット1年の締めくくりとなる注目の大会は今週末11月25日〜26日（土・日）開催。
会場はTVテーブルも1台用意され、2日間に渡って試合の模様が中継される。名古屋会場に行かない方もオンタイムで観覧できる。
名東スポーツセンター
住所：愛知県名古屋市名東区猪高町大字高針字勢子坊307-12
TEL：052-705-4948
