第50回全日本選手権
『全日本選手権』男子は昨日でステージ2の全試合を終えて、残るは64名の精鋭達によるノックアウトステージのみとなった。今年の決勝シングルベスト64の内訳は、海外選手が48人で、日本勢はプロが25名、アマが3名の計28名。欧米選手等の来日が活発でなくなったとはいえ、台湾とフィリピンを中心に世界のメジャークラスが集まる大会であるので、この数字はおよそ順当と言える線だろう。
激戦の後、ブスタマンテと拳合わせる青木
そんな中で奮闘した日本人28名。まず2日目最大のトピックは
青木亮二だろう。フランシスコ・ブスタマンテ(フィリピン)との勝者最終戦を制して決勝へ。もしここで敗れていたらアレックス・パグラヤン(カナダ)との対戦に。ブスタマンテはパグラヤンに負けて今大会終了となった。また
羅立文もシンガポールの若きエース、アロイシウス・ヤップを1点に抑えて無傷の通過。2試合の総失点も勝者側32人中最低の3として、決勝64名の1枠に入った。
その他ではフィリピンの新鋭、ハシュレイ・ジュサヤンを下した
福本宇太郎、デンマークのカスパー・クリストファーセンを倒した
早瀬優治、本大会3年前の覇者レイモンド・ファロンを葬りさった
川端聡、
北谷好宏とのヒルヒルに及ぶ死闘を制した
丸岡良輔らも勝者側から通過を果たした。
川端聡も無傷でベスト64進出
また「約10年ぶりに出場して浦島太郎状態です」と笑う
内垣建一も、海外戦での経験値の高さを見せる格好で敗者側からシングル進出を決めた。
久々の全日本登場ながら強さを見せた内垣建一
また敗者最終でも数多くの激闘が繰り広げられて、
飯間智也をヒルヒルの末に倒した
井上浩平、同様に
栗林達を破った
浅野正人、同じく宮谷晃司を振り切った
照屋勝司なども今日のベスト64に登場する。
敗者側から突破した照屋勝司
ここからいかに日本勢が勝ち上がっていくのか。以前にも書いたが、一人ひとりの"一勝"に懸かっている。会場でその後押しができたら、悲願達成した暁には感動もひと際だろう......
そして今日からは女子の部がスタート。昨日も午後からは1人、また1人と会場に姿を現して、例年より気温が低かったことも
あり冬色だったアルカイックホールを暖色に変えていた。その中にはジャパンオープン覇者である
平口結貴プロの姿もあったので、トーナメントボードの前でスナップを一枚。「私も明日から出場しますので応援よろしくお願いします」。
平口は今日の初戦に勝利して順調なスタート
その女子の部が今朝からスタートした。以前にも記したが中国のツートップが群を抜く力を示している。台湾も整えた布陣で参戦。しかし女子日本勢は層も厚く、十分に戦える体勢は整っている。そんな彼女たちに追い風を。
会場は阪神尼崎駅徒歩5分。
ライブスコアは
All Japan Championship 2017
ライブ動画は
live.qq.com
行ける人も行けない人も気持ちは尼崎へ。
Akira TAKATA