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過去のニュース(2017年)

2017.11.18 トーナメント

杉山功起が全日本タイトル奪取!

第4回日本学生ナインボール選手権大会

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杉山が嬉しいジュニア初タイトルを獲得


11月16日(木)に『第4回日本学生ナインボール選手権大会』が『あましんアルカイックホールオクト』特設会場で開催された。昨年に続き『中学生・小学生の部』と『高校生・大学生の部』の2つのカテゴリに分け、ナインボール3ラック先取(高校生・大学生の部は4先)のラウンドロビンで試合は進行。参加者が5名だった小中学生の部は、全員総当たりの対戦戦績で順位を定めた。また30名が出場した高校生・大学生の部は、4つのグループに分け、各自4試合を終えたところで予選を終了とし、各組の上位2名がシングルイリミネーションの決勝トーナメントへ進んだ。

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会場となった『あましんアルカイックホールオクト』特設会場


出場した選手達は、翌日から始まる『全日本選手権』を前に、特設の新ラシャを一足先に体験した格好。不慣れなコンディションに戸惑うシーンも見受けられたが、総じてレベルの高さが際立っていた。学生のレベルは確実に進化を続けている。競技ビリヤードが浸透していることを感じる機会となった。日程的な都合で小中学生の出場は少なかったが、この年代が高い水準でプレーをしていることは、これまで競技ビリヤード界が重ねてきた成果であるとみて間違いないだろう。

試合に話を戻すと、まず先に終了した小中学生の部では、大阪の村松勇志がただ1人勝ち越し(3勝1敗)を決めて、前評判通りの強さを披露して優勝を飾った。その村松に一矢報いた京都の上手佑香が、2勝で3人並んだところを得ポイント差で2位につけ、続いて京都の田附なな子、石川の大神虎太郎、奈良の鍵山太陽という順にゴールへたどり着いた。村松や上手の大人顔負けのプレーもさることながら、田附と鍵山はまだ小学5年生で、会場にいた大学生達もその技術の高さに驚きを見せていた。出場者はみな、まだまだ『ジュニア』として長い活動期間があり、後に日本代表として活躍することに大きな期待が寄せられる。

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小中学生の部の出場者。左から優勝・村松、準優勝・上手、3位・田附、4位・大神、5位・鍵山


その表彰式後にスタートした高校生・大学生の部では、今年のアジア選手権のジュニアダブルス(田中汰樹とペアで出場)で優勝を果たした杉山功起(岐阜)が登場。先輩格の強豪が集う中でもひと際の安定感と上手さを披露して予選を全勝で通過を果たすと、ベスト8では同じくアジア選手権にジュニア女子代表として出場した村松さくら(大阪)を4-2、準決勝では小林優貴(大阪)を4-1、さらに決勝戦でも森川耀馬(京都)を4-0のスコアで下して、「ずっと獲りたかった」全日本のタイトルを手中に収めた。

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高校・大学の部ベスト4。左から3位タイ・小林、優勝・杉山、準優勝・森川、3位タイ・相澤朋希


杉山は「(海外遠征など)重ねてきた経験を生かすプレーができて、ジュニアというカテゴリの試合に勝ちたいという思いが叶って嬉しい」と笑顔でコメント。出場者は全員がまだまだ伸び盛り。この大舞台の経験を生かして、後に日本のビリヤード界を牽引するプレイヤーに成長してくれることを願ってやまない。

Akira TAKATA