『第50回全日本選手権大会』女子ナインボールは21日から
『第50回全日本選手権大会』の直前、11月11日に決勝戦を迎えた今年の『女子ナインボール世界選手権』。中国・海南島を舞台に世界中から集まったトッププレイヤー達が繰り広げた戦いの結果、現WPA世界女子ランキング1位の陳思明(中国)が、同じ中国の潘暁婷を下して世界初制覇を達成した。
陳思明は2011年、17歳で全日本選手権を制している
その10日後の21日(火)に開幕する全日本選手権大会女子ナインボール。今年は台湾トップ勢の参戦はないものの、トーナメント表には陳思明、そして昨年
河原千尋を下して世界女王の座に就いた
韓雨の名前がある。この中国トップ2は間違いなく、現段階での優勝争い筆頭と言えるだろう。
世界選手権に
河原千尋、
平口結貴、
曽根恭子、
栗林美幸、
梶谷景美というトップランカーを送り込んだJPBAだったが、大会結果は平口と栗林の17位タイが最高位と、河原が準優勝し、9位タイに夕川、17位タイに平口が入った昨年の結果を上回ることはできなかった。
世界獲り、全日本初制覇まであと一歩の河原。今年の戦いは如何に
確かに世界選手権のベスト16に9名を送り込んだ中国女子のプレーレベルの高さ、層の厚さは驚くべきものだが、50回の節目を迎えた今年、JPBA勢もそうやすやすとタイトルを渡すつもりはないだろう。
今シーズンのJPBA女子戦線は、栗林が2勝を挙げている他は全て優勝者が変わる混戦模様。トップランカー達の力はもちろんだが、その座を狙う第2集団の地力が着実に上がって来ていることを窺わせる。
全日本選手権で4度目の正直、初制覇を狙う河原、ジャパンオープンで衝撃的な初優勝を果たしてランキングも2位まで上昇した平口、相変わらずのシュアなビリヤードで3位につける曽根らのトップ3の戦いはもちろんだが、今年プロ初優勝を遂げた
中島美秀、
元廣麗子、
和泉早衣子の3人、そして着実に力をアップさせている
藤田知枝、
久保田知子の全日本選手権でのプレーにも多いに注目したい。
今年勝利を挙げた8名。左上から時計回りに栗林、中島、和泉、曽根、河原、平口、元廣、藤田
中国、台湾、韓国を中心とした海外勢14名に対する日本勢は、JPBA38名とアマチュア12名。厳しい戦いとなるのは必至だが、だからこそ、それぞれの想いを胸に、2013年の梶谷以来の戴冠を目指して戦う日本勢のプレーは、声援を贈るに相応しい、懸命でドラマティックなものとなるだろう。この姿を見逃す手はない。21日からの3日間はぜひ『アマ心アルカイックホールへ!
会場となる『アルカイックホール・オクト』
ビリヤードネットTV『
CBNT』では、2005年から2016年までの各ファイナルを含む全日本選手権の202試合を観ることができます。合わせて、ご堪能下さい!