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過去のニュース(2017年)

2017.10.30 トーナメント

最終戦を飾ったのは飯間智也!

西日本グランプリ第6戦@玉出ビリヤードACE

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この優勝で今年3勝目となった飯間智也


国内のポケットは飛躍的な進化を続けている。

既報の通り、大井直幸が『USオープン』に参戦し5位タイフィニッシュ。この大会と日程重複のためGPキング不在となったが、台風が近づく10月29日(日)、時おり雨が降る大阪市の『玉出ビリヤードACE』(予選は『SUN』『タツミ』併用)において、『西日本グランプリ第6戦』が開催された。

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会場となった『玉出ビリヤードACE』


結論から先に入ると、今シーズンから51期生としてプロ復帰を果たし、北海道オープン、北陸オープンを制して一気にチームジャパンの主役格に躍り出た飯間智也が、西GPの最終戦も制覇した。前戦の第5戦でも準優勝の戦績を収めていた飯間。「センスと勢いがあった」プロ42期生の頃とは、もはや比較にならないスキルと安定感を身にまとっている。そんな彼を中心に1日を振り返ってみたい。

決勝ラウンド(ベスト16)の抽選が行われたのは午後4時。予選を通過した14名と、前戦優勝シードの北谷好宏、スポンサー・シードの児玉利洋の計16名が運命の枠に振り分けられた。いきなり今年のシリーズ第1戦以来となる九州の北谷兄弟(北谷好宏・北谷英貴)対決や、前出の北海道オープン決勝の再現となった田中雅明と飯間の対戦など見どころは満載。この回転では北谷好、和田敏幸杉原匡竹中寛正崎洋行、飯間、川端聡、児玉が勝ち上がった。今年は中国遠征を経験した児玉、同じくインドネシアへ渡った正崎など、貴重な体験が早くも『強さ』として試合に生かされていると感じさせた。

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3位タイ・川端聡


ベスト8で注目を集めたのはその正崎。飯間を相手に4-1と序盤を制して6-3のリーチをかけ、盤石なプレーは初優勝を期待させるものがあったが、今シーズンの飯間は粘り強さも特筆。慎重さと最善を探るジャッジで捲り勝ちを収めた。他の勝ち上がりは和田とのヒルヒル劇場を「まさか」の結末でモノにした北谷好と、竹中を相手にもひるまない逞しさを見せた杉原。そして児玉を相手に先輩のキャリアと貫録を見せた川端。

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3位タイ・北谷好宏


準決勝はここまでと変わってスタートダッシュがゲームを決した。杉原は北谷を相手に5-1までリードを奪い、タイムアウトをはさんだ北谷が反撃に出るも及ばず7-3。飯間は4-0まで川端にゲームを渡さず、先行逃げ切り体勢を守って7-2でレフティ対決を制した。続く決勝は2-2まで互角の展開から6-3と飯間がリーチをかける。次ラックの1番でチャンスを得た杉原が1つ返すも、続く11ラック目の取り出しでポジションをミスしてしまい万事休す。残りを慎重に取り切った飯間が7-4のスコアで西GP通算2勝目を飾った。

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準優勝・杉原匡


ジュニア時代から高く評価された飯間だが、今の彼にはクレバーなジャッジと強靭な精神力が備わり、MAXポテンシャルが諸刃の剣であった過去の面影はない。『カムバック』より『リニューアル』という印象だ。そんな飯間に今の目標を訪ねると、「世界の舞台に出続ける選手になることです。出続ければいずれ必ず......」と、覚悟を決めた表情で語ってくれた。国内のポケット界は目に見える進化を続けている。そして世界はそれ以上にレベルを高めて、さしずめ『ネオ近代ビリヤード』が展開している。

来月の『全日本選手権』には世界のトップランカーも多数参戦する。飯間にとって世界の入り口となるのか? いや、舞台となるアルカイック・ホールには、飯間に限らず国内のプレイヤーにとって大きなチャンスが待ち受けている。チーム・ジャパンの迎撃態勢に期待を込めて。

※決勝戦の様子は後日CBNTで配信予定です。どうぞお楽しみに!

Akira TAKATA