第31回北陸オープン
北陸決戦を制したのは飯間智也と藤田知枝
10月7日〜8日(土・日)の2日間に渡り、石川県を舞台にハイレベルな戦いが展開された『第31回北陸オープン』。最終日の8日には、石川県野々市市の『野々市フォルテ小ホール』特設会場で男女決勝トーナメントが行われ、男子テンボールは飯間智也、女子ナインボールでは藤田知枝が北陸オープン初制覇を達成した。
決勝会場となった『野々市フォルテ小ホール』特設会場
まず221名で争われた男子テンボール、ベスト16は全てJPBA勢が占め、東西のトッププレイヤーが頂点を目指して熱い戦いを繰り広げた。その中で飯間は、初戦のベスト16戦で同じ西日本の
田中雅明、さらに準々決勝では、前戦の『西日本グランプリ第5戦』優勝の
北谷好宏を破ると、準決勝で候補筆頭と目されていた
大井直幸と対戦。激戦となったこの試合を8-7で取った飯間が『北海道オープン』に続く今季2勝目をかけて決勝に進んだ。
男子準優勝・塙圭介
もう一方の山から決勝に勝ち上がったのが
塙圭介。塙は初戦から
津堅翔、
浦岡隆志とこちらも同ブロックの東日本勢との対決を制して準決勝へ。『東日本グランプリ第2戦』以来の決勝進出をかけた準決勝では、『東日本グランプリ第5戦』で今季1勝を挙げている
赤狩山幸男に8-5で勝利して、北陸初制覇を目指す戦いに進んだ。
飯間が素晴らしいプレーで今季2勝目
迎えた決勝戦は先行する飯間を塙が粘り強く追う展開となったが、飯間が落ち着いたプレーでリードを守り、8-5として北海道に続くオープン戦2勝目をその手にした。
女子ナインボールのベスト8に進んだのは東日本と西日本から4名ずつ、こちらも全てJPBA勢となった。その中で藤田は準々決勝で現ランキング1位の
河原千尋を7-6で下すと、準決勝では今年の『ジャパンオープン』覇者でランキング争いのライバルでもある
平口結貴に完封勝利で決勝に進出。
女子準優勝・光岡純子
その藤田と決勝で戦うこととなったのは今年優勝こそないものの、ハイアベレージな戦績を残しランキングを上げてきた
光岡純子。光岡は準々決勝、準決勝で
曽根恭子、
高木まき子という、実績を持つ東西のベテランを倒して決勝へ。藤田vs光岡の決勝もまた、どちらが勝っても北陸初制覇となる一戦となった。
藤田は今季8人目の優勝者。女子の激闘は最終戦まで目が離せない
この日高い精度を誇っていた藤田のショットは決勝でも冴えた。光岡もひるむことなく先行した藤田を追ったが、藤田は終始リードを保ち7-4でフィニッシュ。今季初勝利は昨年9月の『全日本女子プロツアー第3戦』以来の嬉しい優勝となった。
2017年のJPBAシーズンは北陸オープンを終えいよいよ佳境へ。男子は東西各ブロックのグランプリ最終戦、女子は九州レディースオープンを経て、国内最終戦、50回目の節目を迎える『全日本選手権』へと向かっていく。
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On the hill!