左:宍戸隆之(山形大学)、右:鈴木謙吾(慶應義塾大学)
先に行われていたシングルスでは、鈴木が4位入賞でメダルに惜しくも届かず、宍戸は9位タイという成績だった。その後に臨んだダブルス、もちろんメダルが欲しい展開だ。
初戦はビリヤード強国、フィリピン。相手ペアはどちらも日本では無名の選手だが、ペアの1人のRodlin John Bautistaは、ジュニア時代にフィリピンで注目されたこともある選手。日本は序盤に0-3で走られるも、粘り強く戦い、11-8で逆転勝利。
続く2回戦ではシンガポールを11-9で下した。この試合も2-6までビハインドを背負ってからの逆転勝ちだった。
決勝戦の相手はWPA世界ランク3位・柯秉逸&7位・柯秉中の台湾ペアだった
惜しくも金メダルとはならなかったが、『ユニバーシアード』という大きな大会での銀メダル獲得は選手にとっても日本のビリヤードファンにとっても喜ばしいことだ。そしてこの大学生による銀メダル獲得は、若い世代がビリヤードをスポーツとして競技しているということが認知される契機になりうるだろう。
写真提供/公益社団法人日本ビリヤード協会