2017年1月〜7月のランキングにも要注目!
大井直幸、河原千尋
JPBAの公式ホームページでJPBA統一ランキングの2016年8月〜2017年7月分が公開された。男子は1位:大井直幸、2位:羅立文、3位:土方隼斗。土方は先月まで1位だったが、順位を2つ落とした。女子は1位:河原千尋、2位:栗林美幸、3位:平口結貴だ。平口は7月に行われた『第30回ジャパンオープン』で優勝し、前回5位から浮上した。
JPBAの統一ランキングは常に過去12カ月分の試合ポイントの合計によって出されている。土方隼斗は、今年の7月分のランキング発表時点で、2016年7月にジャパンオープン優勝で得たポイントを大きく失う形となり、順位を下げることになった。
土方隼斗、平口結貴
女子は2013年から4年連続で年間ランキング1位の河原が、2位に860ptの大差をつけて首位に立っている。河原は昨年の『全日本選手権』と『ナインボール女子世界選手権』で準優勝して、ポイントを大きく獲得している。2位の栗林美幸と3位の平口結貴は、点差が40ptしか離れていない。
しかし現状では大差をつけている河原だが、JPBAの各年の年間ランキングはその年の1月〜12月の合計で争われることとなる。つまり、2017年の最終年間ランキングには、昨年の『全日本選手権』と『ナインボール世界選手権』のポイントは反映されないため、河原にとっては全く油断ならない状況だ。
左:曽根恭子、右:藤井寛美
2017年の1月〜7月分のランキングトップ3を見てみると、男子は1位から大井、羅、土方の順で、現状のランキングは変わらないが、女子は1位:河原、2位:平口・
曽根恭子(同ポイント)の順になる。
栗林美幸は1月〜7月のランキングは6位となっており、2017年のランキング争いには1歩出遅れている。対照的に曽根は、今年は『女子プロツアー第2戦』で優勝、『ジャパンオープン』3位タイと好調を維持しており、現状の年間ランキングは6位だが、2017年最終年間ランキングの上位を狙える位置についている。
その他の選手の1月〜7月分のランキングの動向は、男子ランキング上位常連の
栗林達が7位とやや低調、
竹中寛と
北谷好宏が4位、5位と良い位置に付けている。女子は
藤井寛美が5位になっており、自身初の年間トップ5を狙える位置だ。昨年年間ランキング3位とブレイクした
藤田知枝は、9位と出遅れている。
左:竹中寛、右:北谷好宏
今年の残る全国オープン戦は、『東海グランプリ』、『東海レディースグランプリ』、『北陸オープン(男女)』、『九州レディースグランプリ』、そして最後に『全日本選手権』となる。特に全日本選手権はSG1の大会グレードでポイントの比重が高くなっている。ランキング争いも後半戦に差し掛かって来たところ、各選手のポイントに注目するとより試合が楽しめるだろう。