モハマッド・ジュナルト参戦!
いよいよ目前に迫って来た『第30回ジャパンオープン』。今年もエントリーリストには有名海外選手の名前が連なっている。リストに挙がっている外国人選手は男子が16名、女子が9名、計25名だ。男子は16人中9人がフィリピン、台湾が4人で、インドネシア、カナダ、ペルーが1人ずつだ。女子は9人とも台湾人になっている。この25名のうちから、注目の男子ベテラン5名、男子若手3名、女子3名をピックアップして紹介していく。
【男子ベテラン選手】

『アントニオ・リニング』 フィリピン・1963年生まれ・54歳
『全日本選手権』『ジャパンオープン』をはじめ、日本のほとんどのオープン戦で優勝歴を持っている。2014年には51歳にして
2度目のジャパンオープン優勝を果たした。精度の高いポジショニングやセーフティ技術を持ち、時には目の覚めるようなオフェンスも見せる、総合力の高い選手。
『ラミル・ガレゴ』 フィリピン・1966年生まれ・51歳
2009年に『ジャパンオープン』を優勝しており、その他にも『北陸オープン』、『関東オープン』などで優勝している。日本語が堪能で、国内で最も有名なフィリピン選手の一人。

『張榮麟(ジャン・ロンリン)』 台湾・1985年生まれ・32歳
2011年に当時26歳にして『ジャパンオープン』を制覇。さらに同年には『エイトボール世界選手権』で優勝し、
2012年に『全日本選手権』を制してWPAランキング1位に輝いた、言わずと知れたワールド・トップスター。プレーリズムは常に一定で、ルーチンやストロークの再現性の高さ故に、非常にミスの少ない選手。ベテランと呼ぶにはまだ早いが、そのプレースタイルはすでに完成されている。

『ポール・ポティエ』 カナダ・1954年生まれ・63歳
長年に渡ってカナダのトップ選手として活躍して来た選手で、日本の試合にも20年前から出場している。1996年、1999年に『全日本選手権』3位タイ、2002年には『関東オープン』で優勝。2016年の『全日本選手権』にも参加した。

『モハマッド・ジュナルト(旧名・小杉純一)』 インドネシア・1955年生まれ・62歳
大阪出身で旧名は小杉純一。1996年にインドネシアのナショナルコーチになり、2001年にインドネシア国籍を取得。1991年に『全日本選手権』の決勝戦で
エフレン・レイズを破り優勝。その他にも『シーゲーム』『バリ・オープン』『ブルネイ・オープン』などの国際舞台で優勝。メキシコのエルネスト・ドミンゲスとの後のない21ラック先取の死闘を9連続マスワリで撞き切って勝利する、台湾のテレビマッチでは呉珈慶を破る、など、その逸話には事欠かない伝説的な選手。2014年に12年ぶりに日本で『北陸オープン』に出場し、ベスト32の成績を残している。「ジュナルト」という名前は改名する際に、ジュンイチという旧名を元にしたもの。
「男子若手選手・女子選手編」に続く