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2017.07.07 トピックス

【JO特集 Vol.18】Play back 2016(女子編)

栗林美幸vs16歳・陳佳樺


2016年ジャパンオープン・PlayBackの後半、女子編。2014年に台湾・呉芷婷(ウー・ジーティン)が当時18歳で優勝したことで話題になったが、この年にJOのファイナルで躍動したのは同じ台湾の16歳だった。

決勝日に残った8人は、河原千尋栗林美幸梶谷景美夕川景子呉芷婷の、過去にジャパンオープンを制したことのある5人と、木村真紀、陳佳樺(チェン・チャーファ)、郭思延(クオ・スーティン)だ。決勝日初戦のベスト8では、栗林が郭思延を、夕川が梶谷を、木村は強敵・呉芷婷を倒してベスト4へ。

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陳佳樺


波乱が起きたのはベスト8の残るカード、河原vs陳佳樺だった。陳は台湾出身、2000年生まれの16歳(当時)で、海外タイトルを獲得したことはなかった。だが、まだ幼さの残るあどけない顔立ちとは裏腹に、陳は高いシュート力とランナウト能力を持った選手だ。

このベスト8の試合(8ラック先取)ではオープニングから3連続マスワリを決め、その後も河原に主導権を渡さずに7-0まで一気に走る。ここから2点を返されたものの、最後は河原のシュートミスの残りをとって、8-2でベスト4に駒を進めた。敗れた河原は2年連続のジャパンオープン優勝とはならなかった。

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台湾の16歳、陳佳樺が河原千尋を下してベスト4へ


準決勝では栗林美幸が夕川を8-5、そして陳が木村を8-5で倒した。そして決勝戦は過去にジャパンオープンを連覇した経験のある「日本のトップ・栗林」と、「台湾の新鋭・陳」という注目集まるカードになった。

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栗林美幸


試合は序盤に陳が4-2でリードをするも、陳のコンビミスから栗林が3連取、すかさず陳が追い付くというシーソーゲームに。試合を決めた局面は第13ラックの8番だった。このラックを取ればリーチをかけられるというシーンで栗林がまさかのシュートミスをしたのだ。

だが優勝を意識したのか、陳もこの残り球をシュートミス。この大事なラックを運良く手にした栗林は続く第14ラックをセーフティから取り切り、2008年に連覇を果たして以来、自身3回目の優勝を決めた。

敗れた陳は惜しくもタイトルに手が届かなかったが、16歳にして堂々、このジャパンオープンを戦い抜いた。彼女は今年もジャパンオープンで戦うために日本にやってくる。

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女子ナインボール優勝・栗林美幸


以上、これで10年分のジャパンオープンを振り返ったことになる。今年は男子が2年連続で日本人優勝となるのだろうか? 女子はディフェンディングチャンピオンの栗林、河原千尋、5度の優勝を誇る梶谷など、JPBAの戦力は十分に揃っている。7月17日の竹芝・ニューピアホールでどのような選手達が、どのような戦いを見せてくれるのか、ビリヤードファンの想像と期待は膨らむばかりだ。

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