一昨年に開催された第26回大会は、男子テンボール、女子ナインボールともに日本のトップランカー勢と海外プレイヤーが『ニューピアホール』で激突する見応えのあるトーナメントとなった。
ここから準決勝に進んだのが、この日に冴えたプレーを見せていた栗林、川端、竹中、ビアド。そして、いずれ劣らぬ巧者の争いを勝ち抜き決勝に進んだのが栗林とビアドの2人であった。
全ギャラリーが見守る中で始まったラストバトル。バンキングを制した栗林のブレイクはノーイン。下の映像がそのファーストラックだが、これをものにしたビアドは、全てにおいてワールドクラスのプレーを見せて一気に栗林を突き放す。
栗林もここまで好調なプレーを見せていたが、先制したい場面、追い付きたい場面、反撃のきっかけを作りたい場面、その全てでブレイクが入らず、リズムを作る事ができないまま惜しくもJO初制覇をビアドに譲ることとなった。
を筆頭にした、郭思廷、王婉菱の台湾勢3名。男子ベスト8と並行して行われた戦いで、ここから河原、曽根、呉、郭の4名が勝ち、河原vs郭、曽根vs呉と日台対決となった準決勝で河原、曽根が勝利し、この時点で日本勢のタイトル獲りが確定した。
曽根恭子は1998年以来2度目の優勝を目指して決勝に進んだ
JOの前哨戦となった『関東レディースオープン』決勝でも対戦していた河原と曽根。この時は河原のミスを逃さずにポイントを重ねた曽根が勝利していた。だが、ともに2度目のJO制覇をかけたこの試合では、河原が一度のリードも許すことなく8-4でフィニッシュ。自身でも「納得のいかない試合はなかった」と語った盤石の優勝であった。