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過去のニュース(2017年)

2017.06.28 トーナメント

大井直幸が広島の陣を制してプロ通算30勝目!

2017西日本グランプリ第2戦

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大井直幸はこの勝利で今シーズン3勝目


6月25日の日曜日。広島県広島市の『ファイブナイン』(予選は『球友クラブ』併用)において、『西日本グランプリ第3戦』(西G3)が開催された。今回はワンオンフットのナインボール(交互ブレイク)が採用され、スリリングなゲームにギャラリーも熱心に試合を見守っていた。予選を勝ち抜いた14名と前回優勝シードの浜田翔介、開催店シードの船本剛士を加えた16名が午後4時前には出揃って、頂点を目指して競いあった。16名中西日本GP優勝経験者は半分の8名。抽選の結果、トーナメント表の左(前半)の枠に大井直幸田中雅明竹中寛といった優勝候補が多く集まった。対する右(後半)8名の中でGP優勝経験を複数回持つのは北谷好宏ただ1人(過去4回優勝)。

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会場となった『ファイブナイン』


大井、田中、竹中は3人で計29回の優勝を飾っている。だが右の枠では北谷が決勝初戦(ベスト16)で杉原匡に敗れて終了。ベスト8の時点で左の枠には北谷英貴、大井、田中、竹中。右の枠には稲川雄一倉内秀介、杉原、和田敏幸と、杉原を除く3名が東海支部で占める構成となった。

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3位タイ・竹中寛


そして準決勝。枠順に大井vs竹中、稲川vs和田とGP優勝経験者のみの布陣となる。昨年の同会場で開かれたGP決勝の再戦となった大井と竹中のカードは、4-4まで互角の展開を見せたが、終盤を掌握した大井が昨年のリベンジを果たした。一方の稲川と和田も拮抗したゲームを展開して5-5まで競り合い、ここから和田が2連取して昨年の第2戦以来2度目となる決勝進出を決めた。

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3位タイ・稲川雄一


決勝戦は大井がオープニングブレイクの後、取り出しで1-9キャノンショットを決めるという20秒決着でスタート。以後、和田も随所で上手いプレーを披露するも、スピードクッションと渋いポケットへの対応に僅かな綻びが見えると、大井が逃さずポイントにつなげて、7-1というスコアでゲームセット。交互ブレイクでは珍しいワンサイドのスコアとなったが、テーブルの難しさを知る地元のギャラリー達は、生じた誤差を簡単そうに立て直す大井の姿に感心しきりという様子だった。

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準優勝・和田敏幸


この優勝で大井はGP通算15勝目で、JPBA公式戦では通算30勝目。これについて複数の関係者が「まだ30勝目だったんだ」と口を揃えた。本人は勝利数を気にする素振りはなく、「久しぶりに勝てたという感じだね。海外で勝てないから。でも技術は上がっていると思う」と爽やかながらも淡々と1日を振り返った。世界獲りを狙う大井の国内30勝はまだまだ序章の節目に過ぎない。さらなる飛躍に向けた号砲が広島で打ち鳴らされた。

決勝戦の様子はCBNTで後日配信予定です。どうぞお楽しみに。

Akira TAKATA