第67回全関東スリークッション選手権大会
左から3位タイ:小野寺健容、優勝:宮下崇生、準優勝:森雄介、3位タイ:田中潤
6月18日(日)、『ビリヤード小林』で『第67回全関東スリークッション選手権大会』が開催され、宮下崇生が大会初優勝を飾った。宮下がJPBFランキング対象試合で優勝するのは2007年の『全日本スリークッション選手権大会』以来、10年振りのこと。準優勝はプロ入り4年目、23歳の森雄介。
今大会は波乱含みの一戦だった。予選ではJPBFランキング3位の
島田暁夫が敗退。決勝日では現在ランキング1位の
界敦康が初戦敗退を喫したのを皮切りに、トップ10の選手が早々に姿を消してゆく。結局ベスト8に残ったトップ10選手は
新井達雄(5位)と
梅田竜二(10位)の2人だけ。その2人も準決勝に進むことはできなかった。
準優勝の森は決勝日の前週に行われた予選を全体の1位で通過し、好調さをアピールしていた。この日も初戦から快調に勝ち上がって来たが、スリークッション競技でのプロ初Vがかかった決勝戦では硬さが出たのか、それまでの調子とは一転して沈黙。優勝を宮下に譲る結果となった。
決勝戦、宮下vs森は、互いに低調なスタート。13イニング目を終えた時点でスコアは6-10。しかしここから先に立ち直ったのが宮下。4点、1点、1点、8点と当て、20イニング目には22-13と形勢逆転。調子の上がってこない森をこのまま突き放すかと思われた、が再びブレーキ、両者ともに歯痒い展開が続く。しかし全日本選手権で2度ファイナルの舞台に立ったことのある宮下は、森との経験の差を見せ、我慢強く当て続ける。34イニング目で30-22で森を下し、優勝を飾った。
2017年の前半戦を締めくくる大会で
JPBFランキングに動きが出ることになり、スリークッションが盛り上がりを見せていることは間違いない。後半戦も選手達の活躍に期待したい。
写真提供/Carom Billiards Seminar