会場となるハウステンボス内の『タワーシティプラザ』特設会場
6月10日〜11日(土・日)に『第29回ハウステンボス九州ポケットビリヤードオープン』が開催される。会場はハウステンボス内にあるタワーシティプラザに設営される特設会場。2015年に日本最大規模のテーマパークで九州オープンが行われるようになってから、今年で3回目の開催となる。
今回のフォーマットは1オンフットのナインボール(コールショット)、スリーポイントルール有り。予選がダブル・イリミネーションの7ラック先取、決勝日は8ラック先取のシングル・イリミネーションだ。
この大会は1オンフットの通常のナインボールとなっていて、スリーポイントルールに引っかからない程度のスピードでいかに「コントロールブレイク」できるかが勝利への鍵となっている。また、勝者ブレイクであるため、近年増えつつある「9オンフット」のナインボールやテンボールの試合では見る機会の減った、プロ達の連続マスワリがよく見られる。チャンスを掴めば試合展開を一気に自分のものにできる一方で、1ミスが命取りとなるスピーディーで緊張感のある形式だ。
のカード。バンキングを取ったのは川端だったが取り出しが無く、プッシュアウト。これをパスされた川端がセーフティを試みるも、甘く残る。このマスを取り切った土方が次マスから一気呵成の6連続マスワリ。スコアを7-0として、最後は川端のシュートミスから残り球を取り切った土方の零封勝利。相手を座らせ続ける完璧なパフォーマンスは観客をも圧倒し興奮させた。この光景はビリヤード以外のスポーツにはないものだ。
今回はチャイナオープン出場のため、ディフェンディングチャンピオンの土方や、大井直幸、女子ながら昨年ベスト8入賞した河原千尋は出場せず、新たなチャンピオンが現れる可能性も大きい。オランダの町並みを映した王国・ハウステンボスで今年もまた名勝負が生まれる。ちなみに半ドンの「ドン」は休日を意味するオランダ語「ゾンダーク」の「ゾン」が訛ったものだそうだ。週末はハウステンボスで優雅な休日を過ごしてみてはいかがだろう。