World Cup of Pool 2017
6月13日〜18日(火〜日・現地時間)にイギリス・ロンドンの『ヨークホール』にて『World Cup of Pool 2017』が開催される。世界各国から32チームが参加するナインボール・ダブルスのトーナメント(シングル・イリミネーション)だ。今年の日本代表ペアは大井直幸(2大会連続7回目)と土方隼斗(2大会ぶり3回目)。総賞金は25万ドル、優勝賞金6万ドルになる。
今回のペアは大井直幸・土方隼斗の強力タッグ
2006年から毎年開催(2016年は開催無し)されているワールドカップ・オブ・プールだが、日本が決勝の舞台に立ったことはまだない。2007年の大井・
川端聡ペアと2015年の大井・
栗林達ペアの3位タイが今までの最高順位だ。そこで今回日本ペアへの期待と、他国のペアの紹介を兼ねて、他チームが順当に勝ち進んだ場合の、日本の優勝までの道筋を予想してみる。
前回大会では大井・栗林が躍進。大井のパフォーマンスも注目を集めた
日本の1回戦はタイ。ペアのどちらも無名な選手ではあるが、タイは2011年に準優勝していて油断はできない。2回戦の相手は波乱が起きない限りはカナダ(
アレックス・パグラヤン/ジョン・モーラ)のペア。パグラヤンは言わずと知れた世界チャンピオン、ジョン・モーラは若干28歳で世界を舞台に活躍している選手で、日本にとってはかなりの難敵と言えるだろう。
前回優勝の台湾ペア。左から張玉龍、柯秉逸
さらなる鬼門はベスト8で、かなりの確率で台湾が上がってくることが予想できる。というのも台湾は前回大会(2015年)の優勝ペア、
柯秉逸・張玉龍がタッグを組んでいるからだ。このワールドクラスのペアを相手に勝つとしたら、先行してリードをするか、2015年に大井・栗林ペアが格上・オランダに勝利した時のように、相手のミスを逃さず、接戦を我慢強く取るしかない。
一番右がマーク・グレイ(イングランド)。今回はアプルトンとペアを組む
日本が勝ち進んだときにベスト4に残るその他の3チームは、過去の実績通りの結果になったとすれば、準決勝の対戦相手となるイングランドA(
ダレン・アプルトン/
マーク・グレイ)、そしてオランダ(
ニールス・フェイエン/
ニック・バンデンバーグ)、オーストリア(アルビン・オーシャン/マリオ・ヒー)だ。特にオランダの2人は2013年、2014年に準優勝しているペアで、実績がチーム力を示している。
左から世界チャンピオンのアルビン・オーシャン、マリオ・ヒー(オーストリア)
その他にもアメリカ(
シェーン・バン・ボーニング/スカイラー・ウッドワード)、スペイン(デイビット・アルケイド/フランシスコ・ルイス・サンチェス)、ドイツ(
ラルフ・スーケー/
トースティン・ホーマン)、中国(
呉珈慶/党金虎)、フィリピン(
カルロ・ビアド/ヨハン・チュア)など実力のある魅力的なペアが今大会も揃っていて、どのチームが残ってもおかしくはない。
以上、記者が予想した今回のワールドカップ・オブ・プール。みなさんも優勝チームを予想しながら、ネットライブなどで観戦を楽しんでみてはいかがだろうか。トーナメント表は
ワールドカップ・オブ・プールの公式サイトで見ることができる。