全日本アマチュアナインボール選手権大会
大会優勝者。左からA級・鏡園勝、女子級・小西さみあ、B級・大西正敏
兵庫県尼崎市の『あましんアルカイックホールオクト』特設会場で開催されていた『全日本アマチュアナインボール選手権大会』が、5月28日(日)に最終日を迎え、A級、女子級、B級の3つのカテゴリーで新たなチャンピオンが誕生した。
2日間に渡って320名のアマチュア戦士が熱戦を展開した
まずA級への登竜門として33回目の開催となったB級は、128名による7ラック先取のシングル・イリミネーションで2日間に渡る熱戦が展開。ベスト4には、東京の青柳秀和、遠藤総司、大阪の大西正敏、福岡の木原寛満の4名が勝ち残り、準決勝は青柳vs木原、遠藤vs大西となった。そしてこの戦いを制した木原と大西による決勝戦は7-1で大西が勝利して、嬉しいタイトル獲得を果たした。
B級ベスト4。左から3位タイ・青柳、準優勝・木原、優勝・大西、3位タイ・遠藤
今年で18回目となる女子級は64名による6ラック先取で争われた。ベスト4に勝ち残ったのは、それぞれ2007年と2014年にアマナイン女子級のタイトルを獲得している小西さみあと佐原弘子に、今年8月に開催されるユニバーシアード代表に決定している佐藤裕美を加えた東京勢3名と大阪の西田恵子。準決勝は佐藤と同じくユニバ代表にもなっている小西vs佐藤、佐原vs西田となり、ここを制した小西と佐原が決勝に進出。そして、このゲームに6-3で勝利した小西がアマナイン2度目の優勝を果たした。
女子級ベスト4。左から3位タイ・佐藤、準優勝・佐原、優勝・小西、3位タイ・西田
9ラック先取で行われた41回目と最も長い歴史を持つA級。128名のトップアマによるシングル・イリミネーションの戦いの中、ベスト4に勝ち残ったのは、2013年に今大会を制している中野雅之(広島)、昨年の第25期球聖戦で挑戦者となった鏡園勝(兵庫)、弓場将平(大阪)、草開茂和(富山)。
決勝戦は鏡園vs草開となった
準決勝は中野vs鏡園、弓場vs草開となり、ここをそれぞれ9-2、9-1とした鏡園と草開が勝利。決勝戦はどちらにとっても大会初制覇がかかる戦いとなった。
ゲームの序盤はまず鏡園が4-0と先行。しかし草開も3-6とされたところから粘って6-6のタイに追い付き試合は終盤戦に突入した。一気に逆転したい草開だったが、第13ラックのブレイクがイリーガルとなり、ここを取った鏡園が、次ラックのマスワリで8-6とリーチをかけた。迎えた第14ラックは、鏡園のブレイクノーインから①セーフティ戦となった後、草開が狙った1番-2番のキャノンが惜しくも外れて配置はオープンに。ここを丁寧に取り切った鏡園がアマナイン初制覇を果たした。
A級ベスト4。左から3位タイ・弓場、準優勝・草開、優勝・鏡園、3位タイ・中野
写真提供:On the hill!