5月14日(日)、東京・池袋『ロサ』で今年8月に台湾で行われる、『第29回ユニバーシアード競技大会』のビリヤード日本代表決定戦が行われた。出場したのは男子が10名、女子が4名。代表の枠は男女共に2名ずつで、男子代表が山形大学・宍戸隆之、慶應義塾大学・鈴木謙吾、女子代表は女子美術大学卒業・小西さみあ、明治大学・佐藤裕美に決定した。ユニバーシアードは各国の大学生で様々な競技を行う世界的なスポーツ大会。
女子の出場者。代表に決定したのは左端の小西さみあと右端の佐藤裕美(写真提供:公益社団法人日本ビリヤード協会)
女子予選は出場4名による6ラック先取、交互ブレイクの総当たり戦。1位通過したのは女子トップアマの小西さみあ。試合では男子選手顔負けの強烈なブレイクを見せるなど、高いレベルのパフォーマンスで、全勝を収め代表を決めた。次点で通過したのが明治大学、佐藤裕美。小西に1敗を喫したものの、安定感のあるプレーで2位となった。日本代表として台湾で共に戦うこととなる2人は、今年4月に開催された『第41回全日本アマチュア9ボール選手権大会東京予選』でも代表を決めている。
10名の男子出場者達(写真提供:公益社団法人日本ビリヤード協会)
男子予選は2組5名ずつの予選リーグから各組の上位2名が決勝リーグに進み、4名の総当たり戦で順位を決めた。予選リーグは5ラック先取の交互ブレイクで行われ、予選1組を1位通過したのが慶應義塾大学の鈴木謙吾、2位がはこだて未来大学の酒井賢志郎。予選2組は明治大学の渡邊智彦、山形大学の宍戸隆之が1位、2位で通過した。決勝は6ラック先取、交互ブレイクの総当たり戦で行われ、宍戸は予選を唯一全勝で通過した鈴木をヒルヒルでやぶると、続く試合で予選で負けを喫していた渡邊に6-1、酒井にも勝利し、全勝で代表を決めた。鈴木が2勝1敗で2位につけ、ユニバーシアードの男子日本代表はこの2人決定した。
ユニバーシアード本戦は8月25〜29日に行われ、男女共にシングルス、ダブルスが行われる。4名の若き日本代表の活躍が期待される。