第26期球聖戦 挑戦者決定戦
3年振りとなる球聖位決定戦に臨む喜島安広
『日本アマチュアポケットビリヤード連盟』(JAPA)が主催する、ナインボールを種目とした個人タイトル戦である『球聖戦』。スポーツ競技としてビリヤードに真摯に取り組むプレイヤー達が目指す最高峰タイトルを懸けた戦いがいよいよクライマックスを迎えている。
4月15日(土)、広島県広島市の『ビリヤードみゆき』を会場に行われたのが『第26期球聖戦 挑戦者決定戦』。この戦いはおよそ3ヵ月に渡る全国各地での予選を勝ち上がった東日本代表選手と西日本代表選手が、現球聖の大坪和史(広島)への挑戦権をかけ一対一で雌雄を決する試合。
会場となっている『ビリヤードみゆき』
今年の東日本代表は、第19期〜第22期までの4年間に渡り球聖位を保持し続けた喜島安広(埼玉)。喜島は5期目の在位がかかった第23期球聖戦で、現球聖の大坪と12時間に渡る激闘を繰り広げた末にその座を失っている。
一方、西日本代表は沖縄の宮城龍馬。ハイレベルな西日本の挑戦者争いを、A級戦に勝ち残った同じ沖縄の豊濱朝弥、川畑直弘とともに戦い、初の西日本代表の座を獲得しての挑戦者決定戦登場となった。
3セット先取(1セット7ラック先取)、交互ブレイクで行われる決定戦。12時にスタートした2人の戦いは、球聖戦の独特の雰囲気、フォーマットの経験に勝る喜島が、第1、2セットを7-1、7-1で連取して代表の座まで1セットと迫る。
西日本代表・宮城龍馬(沖縄)
序盤は2回の9番ミスなどもあり、流れを掴めなかった宮城であったが、第3セットでようやく自分自身のプレーを取り戻し、0-1と先行された第2ラックから一気の7連取を決めて7-1としてカウントを1-2とした。
迎えた第4セット。その序盤は自分のブレイクターンで連続マスワリを果たすなど宮城のプレーも精度を増していく。だが喜島もこの日終始安定していたブレイクを武器にポイントを重ね。ゲームカウントを一気に6-2とする。
挑戦者決定戦はスーパーハイレベルな戦いとなった
1ラックを落とせば終了となる宮城だったが、プレッシャーのかかる場面でも自らのプレーを貫き、喜島のミスを逃すことなくここから3ポイントを連取して5-6と追い上げる。
勝負を決めた第12ラック、喜島のブレイクは6番ボールイン。きれいに散った的球8個にトラブルはなく、取り出し1番も狙える配置となる。喜島は丁寧に1番を入れ2番につなぎ、さらに3番をポケット。見守る埼玉応援団が1球毎に喜島に声援と大きな拍手を送る中、正確なショットとポジショニングでラスト9に到達。これをしっかりと沈めた喜島が、明日16日、3年振りとなる大坪との球聖位決定戦に臨むこととなった。
球聖位決定戦のスタートは明日10時。この模様は本日に引き続き、『
YouTube Live』にて完全配信されるとのことなので、遠方で観戦に行けない方は、アマチュア最高峰のナインボールバトルをこちらでご覧になってみてはいかがだろうか。