ベストアマ・本間俊行、3位タイ・鈴木清司、優勝・土方隼斗、準優勝・塙圭介、3位タイ・羅立文
土方は配置が整ったあとは1ストロークの素振りのみで撞くなど、比較的早いテンポのプレーに加え、ここぞという場面でのシュートをしっかり決めるなど、集中した状態でマスワリを重ね、ベスト16で本間洋光アマ、ベスト8で
決勝戦の塙圭介。テーブルを取り囲むように多くの観客がいる
会場には多くのギャラリーが観戦に来ており、開催店シードの塙を応援する人も多く、ややアウェーの雰囲気で戦うこととなった土方であったが、塙のミスなどもあり、試合は6-3で土方がリードする展開となった。
しかし塙もセーフティをしっかり決めるなど、堅実なプレーで土方を追い上げ、6-6に追い付き、第14ラックではギャラリーの拍手に後押しされながら難球を沈め取り切り、7-7のヒルヒルで試合は佳境を迎えた。
観客が固唾を飲んで見守り、緊迫した静寂の中で始まる最終第15ラックは、バンキングを制していた土方のブレイクとなった。会場の誰よりもスピードを抑えたソフトブレイクから、強烈なハードブレイクなど、様々なブレイクを試合中も試していた土方であったが、この日最後のブレイクは強めに割り、的球がポケットイン。「とにかく外さないことを考えた」という、手球が短クッションにある難しいロングの1番をシュートすると、重厚な緊張感の中で取り切り体勢に入り、マスワリで試合を締めくくった。
土方は昨年のリンク北千住で行われた『2016東日本グランプリ第3戦』でも決勝戦で高橋を相手にヒルヒル勝利を収めており、2年連続の同店での優勝となった。昨年はシーズン開幕から公式戦3連勝とロケットスタートを決めた土方であるが、今年もここから怒濤の優勝ラッシュを見せてくれるのだろうか。期待が集まる。
この日の決勝戦の様子は、