第17回全日本学校対抗ナインボール選手権大会
40名の学生選手が集結した
3月19日(日)、東京・池袋の『ビリヤード・ロサ』にて『第17回全日本学校対抗ナインボール選手権大会』が開催され、地区予選を突破した北海道から沖縄までの14校20チームが紫紺の優勝旗をめぐって熱戦を繰り広げた。
会場は『ビリヤード・ロサ』
出場校はそれぞ代表選手2名によってペアを組む。大会は5チーム×4組のリーグ戦を行うところから始まり、その各組上位2名が決勝トーナメントに進出するというフォーマットにて行われた。また、試合は対戦チームの先鋒同士、大将同士が4ゲーム先取のナインボールにて対戦し、それぞれの勝敗および獲得ゲーム数によって争う。
実力者揃いの今大会、リーグ戦から熱い試合が幾つも繰り広げられた。その中で決勝トーナメントへと駒を進めた学校は以下。
1組1位/慶應義塾大学(吉田俊哉・鈴木謙吾)
1組2位/東京理科大学(難波宏晃・小笠原一真)
2組1位/早稲田大学(山下皓平・相澤朋希)
2組2位/山形大学(小林美夏・宍戸隆之)
3組1位/沖縄国際大学(銘苅有騎・照屋大志)
3組2位/龍谷大学(小林和明・原克樹)
4組1位/京都大学(大山諒・山下直生)
4組2位/明治大学(井浦泰佑・渡邊智彦)
沖縄国際大学・大将/照屋大志
8校16名の実力者達の中には昨年に『KANSAI14-1』を制した山下直生選手(京都)の名前もある。緊迫した接戦の連続となった決勝トーナメントとなったが、ベスト8にていきなり、昨夏の『日本学生ナインボール選手権』王者の鈴木謙吾率いる昨年度選手権校の慶應義塾大学が明治大学に同点プレーオフの末に敗れた。
沖縄国際大学・先鋒/銘苅有騎
そして準決勝ではその明治を下した早稲田大学が決勝へと駒を進める結果となる。もう一方の山からは、昨年度準優勝校の山形大学、そして先述の京都大学を下した沖縄国際大学が決勝戦へと登り詰めた。
早稲田・先鋒/山下皓平
学生達が見守る中で始まったファイナルは5ゲーム先取にて行われた。まずは早稲田大学の相澤朋希が照屋大志を5-3にて大将戦が先に決着。残す先鋒戦では沖縄国際大の銘苅有騎が先にリーチをかけたが、5-3とできるゲームボールを入れてスクラッチのミス。そこから早稲田大学の山下皓平が見事な逆転劇を見せて5-4で勝利を収めた。そしてこれにて、早稲田大学の第2回大会以来2度目の優勝を決めた。
早稲田・大将/相澤朋希
今回優勝を果たした早稲田大学大将の相澤は早稲田大学院1年、先鋒の山下は大学3年生。「東大や慶應、身近な2校がこの大会を制していたので、自分達も彼らと同じく優勝できたことがとにかく嬉しいです」と話していた。両選手ともに来年も出場する権利を持つが、連覇のかかる来年にも素晴らしいプレーを見せてくれることを期待したい。
左から3位タイ・明治大学、準優勝・沖縄国際大学、優勝・早稲田大学、3位タイ・京都大学
また学生ビリヤード界と言えば、今年はとても大きなイベントが控えている。それは8月に台湾にて開催される学生スポーツ最大の国際大会『ユニバーシアード』だ。今年初めて、ビリヤードが種目として採用されることになっている。
今大会においても開会式前にはユニバーシアードに備えて、アスリートとして必要な知識、ドーピングにまつわる講習会も開催されている。5月には東京にてこの代表選考のための予選会が開催される。今大会に出場した選手達ばかりでなく、数多くの学生達が日本代表の座を巡り、この熱い戦い同様に素晴らしい試合を披露することになるだろう。
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