第24回全日本女子スリークッション選手権大会/世界女子スリークッション選手権大会 代表選考会[兼]
後列左から7位・肥田一美(JPBF)、6位/ベストアマ・小林諒子(kobby's)、8位・河地恵理(BIG-1)、9位・平野千代子(弾)、前列左から4位・東内那津未、準優勝・林奈美子、優勝・肥田緒里恵、3位・西本優子、5位・界文子(以上JPBF)
3月4日、5日(土・日)に東京・新大久保の『ビリヤード小林』にて行われた『第24回全日本女子スリークッション選手権大会』。試合は9名の女子選手の総当たりリーグ戦(25点ゲーム/50キュー打ち切り両者負け)というフォーマット。
5位・界文子(5勝3敗/Ave0.731)
大会1日目を終えた時点で昨年度選手権者の肥田緒里恵、林奈美子、西本優子の3者が4勝負けなしで争い、そこに界文子(3勝1敗)、東内那津未(3勝2敗)が続くという状況になる。今大会は5月にベルギーでの開催が予告されている『女子スリークッション世界選手権』の日本代表選考を兼ねていることもあり、トップ選手達の争いにもより熱が帯びていく。
4位・東内那津未(5勝3敗/Ave0.844)
2日目になっても高いアベレージを保ってそのまま無敗を続けていたのが唯一、肥田。林は最終回転を前に混戦となった西本戦で1モアタイに迫るものの25-24で1敗目を喫した。
3位・西本優子(6勝2敗/Ave0.836)
そして最終回転で7勝の肥田と6勝1敗の林が直接対決となった。勝ち数で並び、アベレージも上回れば林が初の全日本選手権制覇となるところだったが、これを25-12(19キュー)で肥田が制して見事に3年連続16度目の大会優勝を果たす結果となった。
準優勝・林奈美子(6勝2敗/Ave0.861)
「(2日間を通して)苦しい試合が多かったのですが、その中でも自分の力を出せたのが良かったと思います。世界に繋がる大会で、世界選手権出場枠を確定できたことが重要ですね。今の世界チャンピオンであるテレース・クロンペンハウワー選手(オランダ)との実力差を今までの直接対決を経て肌で感じています。もちろん彼女以外、韓国の若い選手達もどんどん伸びているので、大会までみっちり練習していい状態で迎えたいですね。頑張ります」(肥田)
優勝・肥田緒里恵(8勝/Ave1.020)
これにて、過去に3度も世界女王となっている肥田の世界選手権出場が確定した。今後、日本選手の出場が数枠増える可能性もあるがそちらは未発表で、昨年で言えば肥田に林と西本を加えた3名が出場している。世界の舞台で肥田を筆頭とした日本選手の活躍に期待したい。
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