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過去のニュース(2017年)

2017.02.21 トーナメント

スペインのデイビッド・アルケイドが初優勝

ワールドプールマスターズ

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10年振りの決勝進出でビッグタイトルを手にしたアルケイド


大会3日目の19日、第1試合で大井直幸は現ナインボール世界チャンピオンのアルビン・オーシャン(オーストリア)と対戦。この日は前日までとはうって変わって、ブレイクが良く入る。今大会ではラックシートが使われていないが、もしかしたらラックの収まりがよくなるようにラシャを少し叩いたのかもしれない。

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大井の行く手を阻んだ3位タイのアルビン・オーシャン


大井はバンキングに勝ったものの、ポジションミスから先行を許し、快調に得点を重ねるオーシャンに追い付くことなく、4-8で敗退となった。「30秒ショットクロックのプレッシャーは半端ない。ファーストショットだけ60秒あるといっても、エクステンションは1回しかないし、少しでもショット選択を迷うと、気持ちを決めきれないまま撞いてしまうからミスしてしまう」とは試合後の大井の言葉。

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張榮麟がアジア勢最高の3位タイ


日本で早撞きプレイヤーとして定評がある大井ですらそうなのだから、かかるプレッシャーはみな同じ。その最大の被害者(?)がアレックス・パグラヤン(カナダ)だ。パグラヤンはベスト8、ジェイソン・ショウ(スコットランド)との試合でヒルヒルに持ち込むも、最後の最後、決して難しくはない9番をとばしてしまう。

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ファイナルはアルケイドvsショウとなった


元世界チャンピオンですら負けてしまう極限のプレッシャーをはねのけて決勝に進んだのは、スペインのデイビッド・アルケイドとジェイソン・ショウ。英領ジブラルタルはどちらにとっても地元と言っていい。試合はお互いに譲らない好ゲームとなったが、昨年あたりからプール界に旋風を巻き起こして勝ちまくっているショウが先に7-6とリーチ。第14ゲーム中盤でオープンになった時はこれで勝負あったかと思われたが、ドラマはまだ続いていた。

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勝利目前まであと一歩まで迫ったショウだったが......


なんとショウが6番を2度続けてミス。そして2度とも残り球は隠れたのだが、アルケイドはジャンプ一閃、サイドに6番を叩き込んでヒルヒルに。最終ゲーム、完璧なブレイクからマスワリを決め、デイビッド・アルケイドが大会初優勝を飾った。

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17年シーズンはスペインのエースにも注目だ


38歳のアルケイドは21世紀になってからずっとスペインのトッププレイヤーとして活躍。09年にはポルトガルで開催された『プレデター10ボールツアー』で優勝している。マスターズでは07年にトーマス・エンゲルトに敗れて準優勝だった。10年ぶりの決勝進出で遂に掴んだビッグタイトル。熱狂的な応援団に祝福される姿は感動的だった。今後の活躍に期待したい。

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On the hill!