WEB CUE'Sトップ > 過去のニュース(2017年) > 決勝戦で見えた世界獲りのカギ

過去のニュース(2017年)

2017.02.07 アイテム

決勝戦で見えた世界獲りのカギ

『隔月刊ビリヤードCUE'S 3月号』

kawahara07_main.jpg


2016年シーズンは国内2勝、3戦出場した海外戦でも全てベスト16以上というハイアベレージな成績を残した河原千尋。現在発売中の『隔月刊ビリヤードCUE'S 3月号』では、4年連続でJPBA女子MVPとなった日本のエースのインタビュー『プロ13年目、最高に成長した1年〜決勝戦で見えた世界獲りのカギ〜』を掲載しています。

――4年連続6度目の日本一、おめでとうございます。
河原千尋(以下、河) ありがとうございます。
――どのようなシーズンでしたか?
河 国内戦はそんなに気持ち良く撞けていた感じではないので、それを見ると海外戦ができすぎという感じですね。

――去年の海外遠征は3回。アムウェイで3位タイ、チャイナオープンが9位タイ、そしてナンボール世界選手権で準優勝。素晴らしい足跡を残しました。
河 一昨年のアムウェイ3位タイと世界選手権4位の時はまだ半信半疑だったけど、去年の戦績はちょっと自信になりました。もう一度出せと言われて出せる結果でもないですが。
――海外戦がすこぶる良いです。
河 ですよねえ......。国内戦で勝てない要因を一つ挙げるとしたら、海外は全て特設でコンディションが似ていることでしょうか? 日本では大会ごと、テーブルごとに変わったりするので、そこに対応しきれていないのかもしれません。

kawahara07_stand.jpg


――そういえば国内戦も特設のアベレージは高いですね。
河 もちろんコンディションが変わっても戦えないといけないので、それは今シーズンを見ていて下さい。
――河原プロの、近年の貪欲な姿勢に感心しています。
河 やっぱりこの2年くらいでしょうか。男子の試合に「予選を通過したい」という目標や「吸収しよう」という意欲、そして理解度も変わって吸収度が上がって、その成長が成果になっていると思います。以前の私だったら「経験値を高めよう」とか、そういった漠然とした参戦理由でしたし、それだと得られるものはごく僅かでした。

kawahara07_talk.jpg


――本当に変わりましたね。
河 (国内)男子の試合に出ることで、女子の世界トップクラスの技術やそれ以上のレベルの人と戦える。だからモチベーションも上がりますし、何より自分が海外に行った時の気持ちも楽になりました。
――吸収力イコール上達?
河 そう感じています。例えば国内の女子だと、以前は自分より上のランキングのプロとか技術が高いと思う人とか、限られた選手の球しか見ていなかったのですが、去年は特に色んな人の球を見ました。誰の、ではなくて、1球の結果を見て、「なるほど」とか「あっ」っという感じで、発想などを学んだりするようになりました。

......と、2016年シーズンの振り返りからスタートしたインタビューは、この後、共に準優勝だった『全日本選手権』と『女子ナインボール世界選手権』の決勝戦でポイントとなった場面、さらにそこから見えた世界を獲るためのカギ、さらには変化が芽生え始めた国内女子戦線の話題へと続いていきます。

kawahara07_cover.jpg


また、記事の最後には河原プロの2016年シーズンを振り返る興味深い戦績データも紹介していますので、ぜひこちらと併せてお楽しみ下さい。