WORLD POOL SERIES:8-BALL Molinari Players' Championship
1月14日に開幕したWPA公認のランキング対象ツアーの第1戦『WORLD POOL SERIES:8-BALL Molinari Players' Championship』がいよいよ佳境を迎えている。
会場となっているアメリカ・ニューヨークの『スタインウェイ・ビリヤード』では、ここまで3日間に渡ってワールドトップスターがハイレベルなエイトボールバトルを展開してきたが、現地時間16日に激戦を勝ち抜いてきたベスト8が激突し、最終日に準決勝を戦うファイナル4が出揃った。
ナインボール、テンボールに加え、イングリッシュエイトボール、チャイニーズエイトボールでも世界タイトルを持つ、マルチワールドチャンピオンのダレン・アプルトンが起ち上げたこのツアーには、今回117名が出場。JPBAからも大井直幸、羅立文、浜田翔介の3名が参戦し、世界の強豪達とキューを交えた。
JPBAから参戦の3人。左から羅、大井、浜田翔介
初日に揃って1回戦に勝利したJPBA勢、2日目の2回戦(ベスト64)は不運にも大井と浜田の対戦となり、浜田はここで敗れて終了。大井と羅は続くベスト32戦に臨み、大井はイムラン・マジドを13-3で下したが、羅は2010年のエイトボール世界選手権覇者の
カール・ボーイズ(イギリス)に11-13と惜敗してフィールドを去ることとなった。
アプルトン、大会運営をこなしつつも準決勝に進出
そして迎えた大会3日目、強豪達のサバイバル戦がヒートアップする中で、まずはベスト16戦が行われ、大井がフィリピンの
カルロ・ビアドを15-10で撃破してベスト8に進出。準々決勝は、またもフィリピントップの一角、
リー・バン・コルテッザとの対戦となった。
ロシアのルスラン・チナコフはボーイズを下してファイナル4へ
この試合8-14とリーチをかけられた大井が、コルテッザのブレイクノーインから、コルテッザを30分以上椅子に縛り付ける怒濤の反撃を見せ13-14まで迫ったが、同点にする第28ゲームのブレイクがノーイン。ここで冷静にランアウトを果たしたコルテッザに一歩及ばずゲームセットとなったが、世界のトップが揃う中で、まずは第1戦で5位タイの好成績を残した。
大井の行く手を阻んだコルテッザ
その他の準々決勝では、プロモーターとして大会運営に携わりながらの試合となったアプルトンがフィリピンの
デニス・オルコロを15-12、ロシアのルスラン・チナコフがボーイズを15-11で下して勝ち残り。さらに2015年の全日本選手権で初の国際タイトルを獲得した23歳がヨハン・チュア(フィリピン)がイギリスの
クリス・メリングとの激闘を15-14で制してアメリカのビリヤードファンに強烈なインパクトを与えた。
チュアは鮮烈なアメリカデビューを果たしつつ進撃中
ファイナル4の激突、まずは現地時間17日午前11時(日本時間18日午前1時)からチュアvsチナコフ、午後3時(日本時間午前5時)からアプルトンvsコルテッザ戦が行われ、決勝戦は19時30分(日本時間午前9時30分)のスタート予定となっている。
写真提供:WPS(Photos by JP Parmentier)