2016JPBA男子戦線
土方隼斗、3年振り2度目の年間MVP獲得
2016年を象徴するプレイヤーを1人挙げろ、となればビリヤードファンは満場一致で土方隼斗の名前を挙げることだろう。1月の『関西オープン』優勝を皮切りに、『ジャパンオープン』や『北陸オープン』など年間7勝を達成し、文句無しの年間MVPとなった。
国内での優勝はないものの、海外でも結果を残し2位となった羅立文
そこに続くは『アジア選手権』連覇を果たした羅立文や、土方に次ぐ4勝を挙げた大井直幸、さらに栗林達や川端聡とスタープレイヤー達がランキングに名を連ねる。土方の抜きん出た成績の前では少し目立たないようにも見えるが、いずれも高いレベルで戦い、ファン達をその数々のプレーで魅了したことは間違いない。
年間4勝と土方に次ぐ勝ち数で3位の大井直幸
その一方で昨年まで、そのトップグループとは一段差があるかのように見えていたプレイヤー達が1つ階段を上ったシーズンでもあった。ランキング8位に入った吉岡正登は2012年以来2度目のトップ10入り。9位の早瀬優治はプロ入り初のトップ10入りだ。日本の上位層がさらに分厚くなっただろう。
栗林達は安定した結果を残し、4位にランクイン
しかしながら、渇望される"新たなスター"は相変わらず現れず、奪還が叫ばれる『全日本選手権』は昨年に引き続きベスト8に日本人が誰も入らなかった。世界においても、羅のアジア選手権連覇が唯一の明るい話題。
川端聡、やはり安定感は一際で5位となった