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過去のニュース(2016年)

2016.12.27 トピックス

レベルアップ&ショーアップの1年

2016年の国内スヌーカーシーン

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今年1月から6月までが「15-16シーズン」の後半戦、7月から12月までが「16-17シーズン」前半戦となる『日本スヌーカー連盟』(JSA)の2016年。2015年から続けてきた新たな試みがさらに推し進められ、プレイヤー達もそれに応えるようにレベルの高いプレーを見せた。

まず1月の各地区ランキング戦の後、2月に開催された『JSA Championship』では長谷修次が栗本高雄を破って優勝。安定したプレーを見せるこの両者が15-16シーズンのランキング1位を争い、3月から4月にかけて行われた東西のグランプリ、各地区ランキング戦を経て、6月18日、シーズン最終戦となる『第15回全日本スヌーカー選手権』が開催を迎えた。

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今年安定した強さを見せた長谷修次


この全日本選手権は初めて、『独立行政法人日本スポーツ振興センター』(JSC:JAPAN SPORT COUNCIL)の助成事業である「平成28年度スポーツ振興助成活動」の対象スポーツ大会として開催され、決勝会場となった東京・池袋の『ビリヤード・ロサ』内には特設で観客席が設けられるなど、観るスポーツとしての環境も整えられた。

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全日本選手権では、多くのギャラリーが特設シートで観戦


また、ポケットビリヤードのトッププロであるJPBAの大井直幸水下広之が、それぞれスポンサーシード、開催店シードとして出場するなど、ショーアップにも力の入れられた大会となり、当日はスヌーカーファンだけでなく、ポケットビリヤードのファンも数多く会場を訪れた。

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大井直幸はスヌーカーでもスゴかった


その中で優勝を果たしたのは、現在もタイを拠点にプレーを続ける桑田哲也。決勝で初優勝を狙っていた長谷修次を破って、日本のエースの貫禄を見せ付けた。そしてこの大会で15-16年シーズンのランキング1位が栗本高雄に決定した。

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桑田哲也は変わらぬ強さで全日本タイトルを獲得


7月の『第5回全日本6-red Snooker 選手権大会』から16-17年シーズンがスタート。ここで幸先の良い勝利を挙げたのは栗本で、8月から10月にかけて地区ランキング戦、JSA Championship」(優勝:長谷修次)が行われた後、12月4日に『第16回スヌーカージャパンオープン アダムカップ』が開催された。

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栗本高雄はランキング1位を獲得


この大会のベスト4は、栗本、長谷に加えて今年から中国にスヌーカー留学中の神箸渓心、JPBAの水下広之という顔触れとなり、準決勝で神箸、決勝で長谷を下した水下が嬉しい初優勝。全日本選手権に続いて、国内スヌーカーの2大タイトルを見事にその手に収めた。

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水下広之、『スヌーカージャパンオープン』で初優勝!


その他、JSAが選手を派遣した国際大会については、8月にベルギーで行われた『IBSF U-18/U-21 World Championship』で、U-18、U21の両カテゴリーで出場した神箸渓心が、ともに予選ラウンドを突破してU-18でベスト64、U-21でベスト32に進出するなど、さらに世界との距離を縮める成長ぶりを見せた。

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さらに成長を続ける神箸渓心


エースである桑田哲也、期待のホープである神箸渓心だけでなく、ベテランから中堅プレイヤーの素晴らしい戦いもあり、見所の多かった2016年の国内スヌーカーシーン。2017年、16-17年シーズンの後半戦は、例年通り1月の各地区ランキング戦からスタートする。

【2016年主な大会の優勝者】
6月『第15回全日本スヌーカー選手権大会(竹田杯)』 桑田哲也<ニュース『桑田哲也が苦しみながらも連覇達成!!』>
12月『第16回スヌーカージャパンオープン アダムカップ』 水下広之<ニュース『水下広之がスヌーカーでJO初制覇!!』>