女子ナインボール世界選手権
河原千尋、昨年の4位からさらに順位を上げて準優勝を飾った
本日17時よりスタートした『女子ナインボール世界選手権』の決勝戦。河原千尋が日本人として史上初めて、その舞台に立った。相手は2013年のチャンピオン、韓雨(中国)だ。
試合は9ゲーム先取のナインボール、ナインボール・オン・フット、スリーポイントルール採用、交互ブレイクというルール。試合はバンキングを取った河原のブレイクからスタートした。
女子ナインボール世界選手権での決勝進出は日本人初
まずはオープニングゲームでマスワリを決めた河原が先行していく。セーフティ合戦で競り勝り、シュートミスもなく加点していった。一方の韓はブレイクは悪くないが取り出しに恵まれず、そこを河原がきっちりと取り切っていくのだ。
そして第11ゲームでは韓のシュートミスも出て7-4と、河原が世界チャンピオンの座まであと2点と迫った。しかし、そこから韓が息を吹き返していく。自身のセーフティからの取り切り、河原のブレイクスクラッチからのランアウトで2点を返す。
河原が取ったタイムアウト明けの韓のブレイクは手球がスクラッチ間際で止まり、取り出しの遠い2番からのコンビで9番を沈めていよいよ得点で両者が並んだ。自分のブレイク番手でリーチをかけたい河原だったがハードに撞いた7番をわずかに外し、その後に残ったバンクショットをしっかりと決めた韓が先にリーチをかける。
韓雨、2度目の世界チャンピオンに
そして次ゲーム、韓がブレイクをきっちり決めて、オープンな配置を取り切っていく。そして遂にたどり着いたゲームボールを確実に決めた韓が自身2度目となる世界チャンピオンの座についた。
惜しくも逆転を許した河原だったが、この大会において準優勝という結果は日本人の歴代最高位だ。今や確実に世界のトップグループとなっている河原が、来年こそ、日本に世界タイトルをもたらしてくれることを期待したい。