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過去のニュース(2016年)

2016.12.09 トーナメント

日本女子、世界獲りを狙う

女子ナインボール世界選手権

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河原千尋を筆頭に8名のJPBA女子が挑む


間もなく、今年の最後にして最大の女子国際大会、『女子ナインボール世界選手権』が開幕する。場所は中国四川省・峨眉山だ。ナインボールのナインボール・オン・フット、スリーポイントルール採用というルールにて行われる。

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左から栗林美幸、藤田知枝


JPBAからは総勢8名の選手が出場する。まず、昨年に自身の過去最高位となる4位の成績を収めた河原千尋を筆頭に、今年の『ジャパンオープン』覇者である栗林美幸やアベレージの高まりが著しい藤田知枝、長きに渡り日本女子を牽引し続けている"女王"梶谷景美、そして海外戦の経験も豊富な夕川景子の5名が12月13日(火)から始まるステージ2シードにて参戦する。

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左から梶谷景美、夕川景子


さらにその予選にあたるステージ1から、今年7月のプロ入り以降既にその実力を存分に国内で示している平口結貴が参戦する。また、地元・中国での戦いとなる李佳と、土屋純子もエントリー。最年少プロながらも早くも国内トップ層と渡り合っている平口が、まずは海外トップが集う舞台へと駒を進めることができるか、要注目だ。

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左から土屋純子、平口結貴、李佳


ステージ1は3日間に渡って行われ、各選手は1日1トーナメント(シングル・イリミネーション、7ゲーム先取勝者ブレイク)を戦い、計9名がステージ2へと進める。そのステージ2は4日間に渡る開催。全て交互ブレイクで、予選の7ゲーム先取のダブル・イリミネーションの後、ベスト32より9ゲーム先取のシングルトーナメントへと進んでいく。

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昨年は2年連続3度目の優勝を果たした劉莎莎


女子の世界選手権は現在、2年連続で中国の劉莎莎が制している。さらに言えば中国で開催されるようになった2009年以降はケリー・フィッシャーが1度制している以外は全て中国選手の優勝。世界選手権2度準優勝を果たしている陳思明や先日チャイナオープンを制した韓雨など実力者が揃っている。

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今年、『アムウェイカップ』を制したフィリピンのチェスカ・センテノ


今年は『アムウェイカップ』を制したチェスカ・センテノ(フィリピン)というニュースターが誕生。その一方で、台湾の周婕妤や陳禾耘、韓国のキム・ガヨン、オーストリアのジャスミン・オーシャンなど、トップ層もまた揺るぎなく活躍を続けている。

河原は今や、世界ランキング10位とまさに世界で十指に入るレベルになってきた。全日本選手権では決勝で敗れこそするものの、準決勝では女子チャイニーズエイトボール世界チャンピオンである陳思明を下している。世界獲りに向かう力は充分に付けているはずだ。

もちろん若手からベテランまで、今回参戦するメンバー達はいずれも、海外トップ勢と渡り合える力を持っているはず。明日から1週間に渡る戦いから目が離せない。