第49回全日本選手権ステージ2・Day4
今年の全日本、いよいよ本日チャンピオンが決まる
11月22日(火)、『第49回全日本選手権』はステージ2の4日目を迎えた。この日で男子はベスト32の全試合を終え、女子は予選最終とベスト32をこなしていくというスケジュール。まさに、最後の16人に残れるかどうかのジャッジメントデイという訳だ。
アレックス・パグラヤンは島田祐作を下してベスト16へ
2005年以来の選手権奪還に燃えるJPBA男子。ベスト32の時点で既に残り8名と苦境に立たされる中で、この日の戦いに挑んだ。前日にシンガポールのトウ・リャンハンを下した
斎藤慎太郎が韓国のリュウ・スンウーに、
島田祐作は
アレックス・パグラヤン(カナダ)に敗れるなど、次々と倒れていく。
数々の熱戦をこなしてここまで勝ち上がってきた
稲川雄一も、歴代チャンピオンの1人である
トーステン・ホーマン(ドイツ)を最後まで追い込むゲームを見せたものの、最後は11-8で敗れた。
川端聡はカルロ・ビアド(フィリピン)とベスト8進出を争う
その中でも素晴らしいゲームを見せたのが、
川端聡。アンドリュー・ブーホン(香港)を相手に序盤からスピーディな展開で先行していき、最後は11-6にてベスト16入りを決めた。明日は2015年の『ジャパンオープン』チャンピオン、カルロ・ビアドと対戦する。
昨年のJPBA勢最高成績(5位タイ)の羅立文。狙うはもちろん全日本初制覇だ
そして、今年も見事に最終日に残ったが
羅立文だ。
福本宇太郎とのJPBA対決を11-8で勝利している。これで3年連続の全日本選手権ベスト16入りとなる。アジアチャンピオンの強さはやはり、伊達ではない。明日は『USオープン』チャンピオン、鄭喻軒(台湾)と対戦だ。
ビリヤード神、最終日に降臨。その姿はライブで見るしかない!
他のメンツを見ると、呉珈慶(中国)との「実質の決勝戦では?」とも囁かれたヒルヒルの大熱戦を制した
柯秉逸(台湾)や
ミカ・イモネン(フィンランド)、レイモンド・ファロンにヨハン・チュア(ともにフィリピン)など歴代チャンピオン達も勝ち上がっている。郭柏成(台湾)を序盤から圧倒した
エフレン・レイズ(フィリピン)もベスト16入りだ。
悲願の初優勝へ。河原の戦いに注目
一方女子は16枠の内、9枠をJPBA勢が占めた。準優勝を2度経験している
河原千尋、先日の『北陸オープン』を制したばかりの王婉菱(台湾)を下した
曽根恭子、
栗林美幸とのJPBA対決を制した
高木まき子など、実力者達がきっちり勝ち上がっている。今年の躍進が目覚ましい
藤田知枝や、最年少プロの平口結貴も厳しい試合を勝ち抜いてベスト16入り。
プロ初の全日本で最終日進出。平口結貴、この勢いで一気に走り抜けるか
その一方で、この2日間に高いショット力を存分に見せ付けている中国の
陳思明や、日本のトーナメントでも優勝を飾ってきている台湾の魏子茜と呉芷婷、ベテランの柳信美といった海外強豪選手も勝ち残ってきた。
JPBA勢の前に立ちはだかる最大の壁が陳思明だろう
当然、楽な戦いをさせてくれるような選手は1人としていない。2013年以来の女子全日本選手権奪還に向けて明日も熱い戦いが繰り広げられることだろう。
男女共に、世界選手権級の選手達が顔を揃えるこの全日本選手権。JPBAプレイヤー達に声援を送り、ワールドクラスのゲームを堪能するべく、ビリヤードファンは本日の決勝日にこそ、足を運んでほしい。今日23日のゲームは午前9時30分よりスタート。
【ベスト16対戦カード】
―男子―
ウォーレン・キアムコ(フィリピン)vsジェフリー・デルーナ(フィリピン)
デニス・オルコロ(フィリピン)vsアレックス・パグラヤン(カナダ)
羅立文(JPBA)vs鄭喻軒(台湾)
ミカ・イモネン(フィンランド)vsリュウ・スンウー(韓国)
カルロ・ビアド(フィリピン)vs川端聡(JPBA)
柯秉逸(台湾)vsレイモンド・ファロン(フィリピン)
マット・エドワーズ(ニュージーランド)vsヨハン・チュア(フィリピン)
エフレン・レイズ(フィリピン)vsトーステン・ホーマン(ドイツ)
―女子―
河原千尋(JPBA)vs曽根恭子(JPBA)
柳信美(台湾)vs
野内麻聖美(JPBA)
谷山和子(JPBA)vs
平口結貴(JPBA)
陳思明(中国)vsLi Hsin Yu(台湾)(JPBA)
高木まき子(JPBA)vs
大井由希子(JPBA)
魏子茜(台湾)vs郭思廷(台湾)
夕川景子(JPBA)vs呉芷婷(台湾)
陳禾耘(台湾)vs藤田知枝(JPBA)</P>