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2016.11.23 全日本選手権

【全日本特集Vol.37】プチ・それぞれの選手権

かけがえのない最高峰トーナメント

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全日本選手権も今日で最終日を迎えました。短い時間の間に会場の入り口を出たロビーで会えた5名に限りますが、彼(彼女)達の『第49回全日本選手権』を語っていただきました。出場選手の全員にとってかけがえのない最高峰のトーナメント。それぞれのドラマの一片をお届けします(順不同・五十音順)。

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青木亮二プロ(ベスト64で鄭喻軒〈台湾〉に敗れて終了)


「腕(スキル)と精神(モチベーション・心構え)は仕上げて大会に入りました。でもナインボール・オン・フットのブレイクだけ仕上げられずで終わってしまいました。自分としては、仕事(BANBAN)でお客さんと思いっきり球を撞かせてもらえて練習ができている状態なので、その環境に対する感謝の気持ちを結果で残したかったですね......」

「今年のカタールでも感じたことですが、自分は着実に階段を上ってきたという手応えはあっても、海外の上位陣はエスカレーターとかエレベーターで上っているっていうくらいに成長スピードが速いです(笑)。ただ日本人も劣っている訳ではなくて、今回だと(揃って最終日に残った)川端さん(聡プロ)とか羅君(立文プロ)は、ナインボール・オン・フットのブレイクも今回の参加者の中で、トップ5。これはひいき目があるかもしれませんが、やっぱりトップ10には入る仕上がりと思います。今日は2人に期待したいです」

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小西さみあアマ(ステージ2敗者最終で李佳プロに敗れて終了)


「勝敗よりも自分の球を撞く。そう思って来ましたが、気持ちのコントロールがつかない 状態で撞いていたのかな? と思います。負けた試合もチャンスはありましたし、勝った試合もまとまりがつかない感じのプレーになっていたかもしれません」

「(1回戦の陳思明戦について)私は対戦相手などを見ない方なのですが、今回は周りのみんなが教えてくれて「え!?」っていう感じでした(笑)。でも、アムウェイカップでも見ていて「入れても外してもブレないあのスタイルは素敵」と思っていたので、対戦はとても楽しみでした。あの人のようなメンタルの安定と、自分に合ったストロークをいつも再現できるようになれば、勝てる選手になれるのだな、とも思いました。次は週末に『アマローテ』があるので、気持ちを切り替えて臨みたいと思います」

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福本宇太郎プロ(ベスト32で羅立文プロに敗れて終了)


「今回の選手権は僕にとってちょっと不思議な経験でした。良い状態と悪い状態。大きく見ると、その大会ごとに違うのですが、今年は1試合ごとに良い自分と悪い自分が交互に出てきました。「よし!」と思った次の試合が「アレ!?」っていう感じで」

「ただ、最後に負けた試合は自分としてはほぼ納得のいく球を撞けたので、負けたというよりは相手が勝った試合だったのかもしれません。状態としては過去最高とは言えないかもしれないですが、勝者2回戦あたりは、自分としては最高の内容が出せたと思います。来年、もっと上のステージで戦えるようにしたいですね」

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鳴海大蔵プロ(ステージ2最終で東條紘典プロに敗れて終了)


「おそらく8年ぶりの選手権(出場)だと思いますが、ものすごく緊張をしましたね。 頭が真っ白になるとか、そういう状態ではなかったのですが、右手がついてこないというか、そんな感覚でした。まあ、結貴の付き添い(鳴海プロは平口結貴">平口結貴プロのコーチを務めている)ということで(笑)」

「しかし結貴はこの大きな舞台でさすがですね。(密着取材で来ているTVクルーの話を向けて)テレビ慣れはしているからその点は心配していないですけど、それにしてもあの落ち着きは僕から見ても頼もしいです。仕上がりも上々で、課題はブレイクだけかな、と思います。あ、僕は出ていなかったことにしといてください(笑)」

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光岡純子プロ(ステージ2最終で佐原弘子アマに敗れて終了)


「今回は変更点のナインボール・オン・フットの対策を練習してきましたが、それが仕上がり切っていなかったことが敗因だったと思います。そして王婉菱(台湾)とのヒルヒルのゲームを勝ち切れなかったことが敗者側でも響くような結果になってしまいました」

「......と、個人としては不甲斐ない話になりますが、団体の役をさせてもらっている立場からは、賞金の大幅な増額を実現していただいたスポンサー様に感謝しています。またナインボール・オン・フットのルールが採用されるか否か、という話も出ていたのですが、結果として世界のルールが採用されたことが有意義でよかったと思います」