フィリピンのスーパースター、神様の神通力!?
ビリヤード界の生ける伝説、エフレン・レイズ
ここまで、『第49回全日本選手権』に出場エントリーのある男女海外選手を取り上げてきましたが、やはりこの人について触れなければなりません。そうフィリピンを代表するレジェンド。神様、エフレン・レイズです。
レイズは毎年参戦という訳ではないですが、全日本選手権にはかなりコンスタントに出場していて、2003年には決勝で西尾祐を破って優勝しています。日本においては全日本選手権が『ジャパンオープン』とともに、このビリヤード界の伝説を観ることができる貴重な場ともなっています。
昨年に続き、2年連続の出場です
彼のキャリアや偉大さについては、ここで語るまでもないほどビリヤードファンに広く知られていますから、ここでは敢えて無視させてもらいます。改めてその辺を知りたいという人はパソコンやスマートホンを使って、または本誌のバックナンバーなどをご覧になるなどしてご確認下さい。
今回は2000年代の全日本選手権決勝とレイズの少し変わった関係性を見ていきたいと思います。以下はレイズがベスト64以上に勝ち上がった年の最終戦績です。[ ]内にはレイズに勝った相手を、( )内には、レイズに勝った相手に勝利した選手を記しています。そして、その隣が決勝カードです。
48回(2015年) ベスト64[vsM・A・メンドーザ(vs北谷好宏)] 決勝:J・チュアvsR・アルカノ
46回(2013年) ベスト16[vsL・V・コルテッザ(vs張榮麟)] 決勝:柯秉逸vs張
45回(2012年) ベスト32[vsL・V・コルテッザ(vs楊清順)] 決勝:張榮麟vs楊
42回(2009年) ベスト16[vs土方隼斗(vsA・リニング)] 決勝:F・ブスタマンテvsリニング
41回(2008年) ベスト8[vsR・アルカノ] 決勝:M・イモネンvsアルカノ
40回(2007年) ベスト8[vs呉珈慶] 決勝:呉vs栗林達
38回(2005年) ベスト16[vs奥村健] 決勝:奥村vsM・イモネン
37回(2004年) ベスト32[vs張裴璋(趙豊邦)] 決勝:R・スーケーvsM・イモネン
36回(2003年) 優勝 決勝:レイズvs西尾祐
35回(2002年) ベスト8[vsM・イモネン] 決勝:F・ブスタマンテvsイモネン
34回(2001年) ベスト8[vsM・イモネン] 決勝:C・デュエルvsイモネン
33回(2000年) ベスト16[vs趙豊邦] 決勝:A・リニングvs趙
レイズ絡みの勝者は優勝か準優勝する!?
すると、昨年と2004年、レイズ自身が優勝した2003年を除く全てが、決勝トーナメントでレイズに勝った選手または、その相手に勝った選手がファイナルに勝ち上がっています。これはもしかして神様の神通力のようなものが働いているのでしょうか!? 偶然にしては、その頻度が高すぎる気も......。
冷静に考えれば、レイズ自身が全日本に出場した際に、おおよそ優勝を狙える圏内まで勝ち進んでいるから起こりうることとも言えますが、興味深い共通点だったので取り上げてみました。もしかすると、全日本ファイナルへの鍵は、「vsエフレン・レイズ」にあるのかもしれません!!
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