優勝に近いプレイヤー達
2008年、優勝直後に目頭を熱くするイモネン。その訳は?
以下に列挙した名前が何を意味するのかわかりますか? すぐに「ピン」と来た人はかなりのビリヤードフリークであることでしょう。さすがに2000年代ぐらいに入ると「あっ、なるほどね!」という人も多いかもしれません。
1991年 エフレン・レイズ=フィリピン
1992年 アントニオ・リニング=フィリピン
1993年 利川章雲
1994年 奥村健
1995年 永田修治
1996年 フランシスコ・ブスタマンテ=フィリピン
1997年 CJ・ワイリー=アメリカ
1998年 奥村健
1999年 アントニオ・リニング
2000年 趙豊邦=台湾
2001年 ミカ・イモネン=フィンランド
2002年 ミカ・イモネン
2003年 西尾祐
2004年 ミカ・イモネン
2005年 ミカ・イモネン
2006年 張裴璋=台湾
2007年 栗林達
2008年 ロニー・アルカノ=フィリピン
2009年 アントニオ・リニング=フィリピン
2010年 柯秉中=台湾
2011年 呉珈慶=中国
2012年 楊清順=台湾
2013年 張榮麟=台湾
2014年 大井直幸
2015年 ロニー・アルカノ
(データは『ビリヲカ』さんより)
昨年準優勝のアルカノ。'08年にイモネンに敗れたのもアルカノ(トップ写真参照)
答えは2000年から昨年までの『全日本選手権』における「準優勝者」の名前です。惜しくも手が届かなかった選手達の記録ですが、それでも錚々たる面々です。中でもとりわけ目を引くのは、ミカ・イモネンですね。奥村健(現JPBF)、アントニオ・リニング、そして昨年準優勝のロニー・アルカノも、この期間の2度の準優勝経験者です('90年以前の全日本は、14-1やローテーションも含めた総合優勝で競われていたので記録の掲載を割愛しています)。
Icemanの異名でも知られるイモネンは、5年間での4度の準優勝を経て、2008年に悲願の優勝を果たし、試合直後に涙を流しました。氷が融点に達した瞬間です。そんなコンスタントに全日本参戦してきたイモネンが、今年欠場なのは残念でなりません。※JPBA発表のトーナメント表によると、その後、出場エントリーがあったようです。
河原千尋は'13年・'15年に準優勝。次の決勝こそは3度目の正直か!?
そして、下記は女子の準優勝の記録になります。男子のイモネンほどインパクトはありませんが、アリソン・フィッシャー(イギリス)と河原千尋、高木まき子が2回名前を連ねています。
1991年 朱雪莉=台湾
1992年 原田美恵子
1993年 奥村陽子
1994年 朱雪莉
1995年 上村洋子
1996年 柳信美=台湾
1997年 アイリーン・ピピン
1998年 高木まき子
1999年 ジェニファー・チェン=台湾
2000年 アリソン・フィッシャー=イギリス
2001年 アリソン・フィッシャー
2002年 並木咲子
2003年 ユン・スンヒョン=韓国
2004年 林元君=台湾
2005年 高木まき子
2006年 ジャスミン・オーシャン=オーストリア
2007年 大谷晃央
2008年 周捷予=台湾
2009年 林潤美=韓国
2010年 夕川景子
2011年 光岡純子
2012年 譚禾耘=台湾
2013年 河原千尋
2014年 劉莎莎=中国
2015年 河原千尋
(データは『ビリヲカ』さんより)
A・フィッシャーも過去に2年連続準優勝がある(近年は大会不参加)
スポーツのトーナメントやリーグ戦などにおいて、特定個人やチームのファンだけは、準優勝の事実をずっと覚えていたりしますが、多くの人々は優勝者以外の名前を忘れがちです。
こればかりは仕方ないことかもしれませんが、全日本は最終日まで勝ち残ることすら非常に難しい大会ですから、もう少し「"準"優勝者、その事実にもスポットライトが当たっても良いのではないか!?」と思い、今回取り上げてみました。明日の全日本特集記事でも、もう少しこの準優勝者達について掘り下げてみたいと思います。
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